今回のトラブルは、トランザクションログの再利用を阻んでいる要因を取り除くことで解決できます。
トランザクションレプリケーションが構築されている環境ならば、「ログリーダーエージェント」を実行してディストリビューションデータベースに情報を格納するか、「レプリケーションを削除」することでトランザクションログの再利用が可能になります。
トランザクションレプリケーションを構築していない環境ならば、誤って付いてしまったレプリケーション用マークを処理することで解決できます。SQL Server Management Studioなどで「sp_repldone(*2)」を以下のように実行してマークの処理を完了させます。
EXEC sp_repldone @xactid = NULL, @xact_segno = NULL, @numtrans = 0, @time = 0, @reset = 1
肥大化してしまったトランザクションログファイルを縮小する方法は、「トラブル 18:トランザクションログの拡張に失敗してしまう」を参照してください。
ユニアデックス株式会社所属。Microsoft MVP Data Platform(2011〜 )。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を行っていた。2016年4月よりIoTビジネス開発の担当となり、新しい仕事に奮闘中。ストレッチをして柔らかい身体を手に入れるのが当面の目標。
ユニアデックス株式会社所属。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
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