米オラクルが、API作成/管理を包括的に支援するツールを提供するエイピエリの買収で合意した。
米オラクルは2017年1月19日(米国時間)、API(Application Programming Interface)ツールを手掛ける米エイピエリを買収することで合意したと発表した。買収条件は明らかにしていない。
オラクルはエイピエリを、「エイピエリの先駆的な『APIFlow』ソリューションは、エンタープライズサービスおよびデータの共有を可能にし、現代的なクラウドベースのアプリケーションや体験の構築に役立つAPIを開発するためのフレームワークとツールを提供する企業」と説明している。
APIFlowは、業界標準の「API Blueprint」と「OpenAPI」をサポートし、API開発のライフサイクルである「APIの設計」「ガバナンス」「テスト」「ドキュメントの作成」「管理」の全体をカバーするツール。オラクルとエイピエリは、企業が接続の複雑さとAPIの増加を包括的に管理し、デジタルエコノミーにおいて成功を収めることができるように支援していくとの方針を示した。
オラクルのIntegration Cloud担当シニアバイスプレジデントを務めるアミット・ザベリー氏は、エイピエリとともに目指すところを次のように説明している。「オラクルのAPI Integration Cloudは、企業におけるAPIのセキュリティ確保、利用、マネタイズ、分析を可能にする。オラクルはエイピエリとともに、APIの高度な設計およびガバナンス機能も顧客に提供し、企業がAPIライフサイクル全体を管理して、統合されたアプリケーションを実現できるようにする」
エイピエリの創業者でCEOを務めるジャクブ・ネセトリル氏は、「オラクルの顧客は、APIの制御を可能にし、アジリティを高める包括的なAPI管理プラットフォームを独自に利用できるようになり、イノベーションの創出に集中できる。私たちはオラクルに加わり、Oracle Integration Cloudで顧客により多くの価値を提供することを楽しみにしている」と抱負を述べている。
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