5分で絶対に分かるAPI設計の考え方とポイント(1/6 ページ)

API設計を学ぶべき背景と前提知識、外部APIと内部API、エンドポイント、レスポンスデータの設計やHTTPリクエストを送る際のポイントについて解説する。おまけでAPIドキュメント作成ツール4選も。

» 2015年11月18日 05時00分 公開
[鈴木雄登CyberZ]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

【0分】API設計を学ぶべき背景

APIの公開が増えている

 最近、自社で保有するデータや、システム、アプリケーション、Webサービスの機能を「API(Application Programming Interface)」として公開する企業が、増えてきています。これに伴い、「API経済圏(APIエコノミー)」という新たなビジネスモデルが確立されつつあります(参考:5分で絶対に分かるAPIマネジメント、API経済圏)。

 「ProgrammableWeb」というAPIに関するニュースサイトや、さまざまな企業が提供するAPIのリンクがまとまったサイトもあり、APIの普及はものすごいスピードで進んでいることがうかがい知れます。

 例えば、TwitterはAPIを公開しており、一般的なTwitterの投稿と閲覧という使い方だけではなく、Twitterを利用した拡張ツールが作られるなど、APIの公開がTwitterサービスの拡張自体に大きく貢献しました。

 また、これまでAPIと言えば、Webサービスの情報を取得・編集するということが主流でしたが、最近ではIoT(Internet of Things)の普及に伴い、温度や湿度、重力、人/モノの動きなど、現実世界の情報を取得するAPIも出てきています。

 例えば、パ・リーグのプレーシーン映像を検索できる「パ・リーグ イノベーション API」や、自動車の運行情報をリアルタイムに取得できる「トヨタITC クルマ情報Web API」などが話題になっています。

 このように、さまざまな企業がAPIを活用してビジネスを拡大する動きは増えつつあり、IT技術者にはAPIを設計する機会が増えていくことでしょう。API設計をする上では、まず「ユーザーが使いやすいAPI」ということに留意して設計することで、広く使われ、プロダクト自体の発展にも寄与することと思います。ぜひ、これを機に、自社データを活用するようなAPIを設計して公開してみてください。

 では、次ページからAPI設計の考え方とポイントを5分(1ページ約1000文字)で解説していきます。

       1|2|3|4|5|6 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

AI for エンジニアリング
「サプライチェーン攻撃」対策
1P情シスのための脆弱性管理/対策の現実解
OSSのサプライチェーン管理、取るべきアクションとは
Microsoft & Windows最前線2024
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。