API設計を学ぶべき背景と前提知識、外部APIと内部API、エンドポイント、レスポンスデータの設計やHTTPリクエストを送る際のポイントについて解説する。おまけでAPIドキュメント作成ツール4選も。
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最近、自社で保有するデータや、システム、アプリケーション、Webサービスの機能を「API(Application Programming Interface)」として公開する企業が、増えてきています。これに伴い、「API経済圏(APIエコノミー)」という新たなビジネスモデルが確立されつつあります(参考:5分で絶対に分かるAPIマネジメント、API経済圏)。
「ProgrammableWeb」というAPIに関するニュースサイトや、さまざまな企業が提供するAPIのリンクがまとまったサイトもあり、APIの普及はものすごいスピードで進んでいることがうかがい知れます。
例えば、TwitterはAPIを公開しており、一般的なTwitterの投稿と閲覧という使い方だけではなく、Twitterを利用した拡張ツールが作られるなど、APIの公開がTwitterサービスの拡張自体に大きく貢献しました。
また、これまでAPIと言えば、Webサービスの情報を取得・編集するということが主流でしたが、最近ではIoT(Internet of Things)の普及に伴い、温度や湿度、重力、人/モノの動きなど、現実世界の情報を取得するAPIも出てきています。
例えば、パ・リーグのプレーシーン映像を検索できる「パ・リーグ イノベーション API」や、自動車の運行情報をリアルタイムに取得できる「トヨタITC クルマ情報Web API」などが話題になっています。
このように、さまざまな企業がAPIを活用してビジネスを拡大する動きは増えつつあり、IT技術者にはAPIを設計する機会が増えていくことでしょう。API設計をする上では、まず「ユーザーが使いやすいAPI」ということに留意して設計することで、広く使われ、プロダクト自体の発展にも寄与することと思います。ぜひ、これを機に、自社データを活用するようなAPIを設計して公開してみてください。
では、次ページからAPI設計の考え方とポイントを5分(1ページ約1000文字)で解説していきます。
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