マイクロソフトは、テレメトリーインジェストサービス「Azure Event Hubs」で専用のシングルテナントデプロイオプションをリリースした。
米マイクロソフトは2017年1月24日(米国時間)、テレメトリーインジェストサービス「Azure Event Hubs」で、最も要求の厳しい顧客を想定したシングルテナントデプロイオプション「Event Hubs Dedicated Capacity」をリリースした。
このオプションは、Xbox One用の「Halo 5」やPC向けの「Skype for Business」「Microsoft Office」といったマイクロソフト製クライアントアプリケーションのテレメトリーパイプラインに使われる技術を用いている。十分な耐久性を持つストレージとともに、レイテンシが1秒未満の環境でフルスケールで使用することで、Event Hubsは1秒当たり最大200万件イベント、最大2GBのテレメトリーデータを受信処理できる性能を持つという。
Event Hubs Dedicated Capacityは、Event HubsのStandardプランと同じエンジンを用いつつも、以下の特徴を持つシングルテナント専用クラスタとして提供される。
マイクロソフトはEvent Hubs Dedicated Capacityを、「最も大規模なテレメトリー受信処理やストリーミング需要に対応するオプションである」と説明する。このオプションはEvent Hubs Standardプランの全機能をシングルテナントランタイムで提供することから、トラフィックが一時的に急増したとしてもストリームは影響を受けず、安定したパフォーマンスを維持できるという。
また、Event Hubs Dedicated Capacityは、他のプラン(Standard、Basic)とは異なり、月額固定料金内で全ての項目を利用できる。例えば、メッセージの保有期間の延長やアーカイブなどの機能も追加料金なしで利用可能。仲介型接続の上限も格段に大きく設定されている。
Event Hubs Dedicated Capacityは2017年1月現在、エンタープライズアグリーメントで提供されており、1〜8CUのいずれかを選択してキャパシティーを指定できる。1CU当たり200程度のスループットユニットが提供され、CUは必要に応じて増減できる。
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