マイクロソフトが「Azure Stream Analytics」と「Power BI」を連携させ、リアルタイム分析のダッシュボードを作成できる機能をリリースした。
米マイクロソフトは2016年4月21日(米国時間)、「Azure Stream Analytics」に「Power BI」との連携機能を拡充したと発表。デバイス、センサー、インフラ、ビジネスアプリケーションなどから得られるストリーミングデータを集約し、Power BIでリアルタイムに分析・可視化するダッシュボードを作成できる。
Azure Stream Analyticsは、SQL風の言語を使い、企業活動で生成されるデータのリアルタイムストリーム処理が行えるフルマネージドのクラウドサービス。大量のデータを簡単に取り込める「Azure Event Hub」や「Azure IoT Hub」といった入出力コネクターが多数用意されるている他、クラウド型データベースシステムである「Azure SQL Database」や「Azure DocumentDB」などとの連携も行える。
今回は、Azure Stream Analyticsの出力コネクターとして、Power BIへの出力をサポートする「Power BIコネクター」を追加したのがトピックとなる。このコネクターにより、参照対象のデータをPower BIのライブダッシュボードへ直接ストリーミングできるようになる。パブリックプレビュー段階で数百社の顧客の協力を得ながら、センサーやビジネスアプリケーション、ソーシャルメディア、ユーザーログなどから取得したデータを正しく認識し、指標として可視化する機能を強化してきたという。
マイクロソフトは、「今や、多くのソースから膨大なデータが高速に供給されるようになっている。こうしたデータからビジネスの知見を引き出し、迅速な行動につなげていくことが企業の課題となっている。ビジネスに重要な指標データをリアルタイムに可視化するリアルタイムダッシュボードは、より迅速なインサイトの導出とビジネス施策の実施を可能にする。今後ますます多くの実務において、ビジネス価値を提供するようになる」と、同機能をリリースした背景を述べている。
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