マイクロソフトは、「Visual Studio 2017」にDevOps支援機能を付加する拡張機能「Continuous Delivery Tools for Visual Studio」をリリースした。
米マイクロソフトは2017年2月6日(米国時間)、ソフトウェア開発環境「Visual Studio」の次期バージョン「Visual Studio 2017」にDevOps支援機能を付加する拡張機能「Continuous Delivery Tools for Visual Studio」をリリースしたと発表した。
Continuous Delivery Tools for Visual Studioでは、Microsoft Azure(以下、Azure)上での運用を想定した「ASP.NET 4」と「ASP.NET Core」アプリケーションのビルド、テスト、リリースの自動パイプラインを「Visual Studio Team Services」上にセットアップできる。
マイクロソフトはContinuous Delivery Tools for Visual Studioについて、「Gitを使ってアプリケーションを開発、テスト、デプロイする環境を迅速に構築するのに役立つ機能拡張である」と述べ、主要な機能を以下のように紹介した。
作業は、プロジェクトをGitリポジトリに登録して開始する。ステータスバーの「Add to Source Control」ボタンを押すとリポジトリが用意され、リモートリポジトリにプッシュされる。
続いて、「ソリューションエクスプローラー」でASP.NETプロジェクトを右クリックするか、ステータスバーでリモートサーバのステータスアイコンをクリックし、「Configure Continuous Delivery」を選択する。これにより、Team Servicesでビルドとリリースの定義が開始される。この定義に基づいてASP.NETプロジェクトのビルド、テスト、Azure App ServiceまたはAzure Container Serviceへのデプロイが自動的に行われる。
「Configure Continuous Delivery」ダイアログでは、ターゲットAppサービスにデプロイするブランチをリポジトリから選択できる。「OK」をクリックすると、Team Services上でビルドとリリースの定義を数分で作成され、さらに最初のビルドとデプロイを自動的に開始する。以後、ユーザーが変更をリポジトリにプッシュするたびに、Team Servicesが新しいビルドとデプロイを実行させる。
プロジェクトが成熟したら、カスタムタスクを追加して、リリースパイプラインの他の部分を自動化したり、必要なポリシーを強制したり、新しいデプロイターゲットを設定したり、多くのサードパーティーサービスの1つを統合したりできる。
自動DevOpsパイプラインを使用すると、作業が高速に進む。このため、プロセスについて十分な透明性を確保することが重要となる。
Continuous Delivery Tools for Visual Studioでは、ステータスバーアイコンに最新のビルドステータスと、失敗したビルドやテストの通知を行う機能が追加される。
なお、Continuous Delivery Tools for Visual Studioは、開発ツールに関する最新のアイデアの一部を実験的に実現するツールと位置付けられ、サポート対象外の「Microsoft DevLabs拡張機能」として提供される。
Visual Studio 2017は2017年2月現在、リリース候補版である「Release Candidate(RC版)」が公開されている。Continuous Delivery Tools for Visual Studioは、Visual Studio 2017 RC3以降で利用できる。
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