解答は以下の通りです。
全ての問題に対して言えることですが、解答を作成するに当たって、次の2段階のすすめ方ができると最も理想的です。
本問でこの考え方を当てはめると、次のようになります。
これができれば、かなりの時間短縮に繋がるはずです。
機械的に埋められなかった属性については、表1をじっくり読みながら埋めます。尚、商品コード、中分類コード、SKUコードなど、明らかに他テーブルからマスタデータを参照している箇所(外部キーとなっている箇所)についてリレーションを追記します。
推移的関数従属性については、関数従属性図で属性A→属性B→属性Cとなっている箇所を機械的に抽出すれば正解できます。
本試験過去問題による類題演習 | |
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□17 午前問23 | 関数従属性が与えられた時の主キーの組 |
□H19 午後I問1 設問1(1)(2) | 若干複雑な関数従属性図完成の問題。(2)では関数従属属性図の誤りとその理由を記述する |
□H17 午後I問1 設問1(1)(2) | (1)では関数従属性図の誤りを、(2)では部分関数従属性を指摘 |
□H16 午後I問1 設問2(2) | 設問2(2)からでも解答可能。推移的関数従属性を指摘 |
□H21 午後I問1 設問1(3) | 設問1(3)からでも解答可能。推移的関数従属性を指摘 |
関数従属性には、次に示す推論則が成立します。
反射律 | Y がX の部分集合ならば、X→Y が成立する |
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増加律 | X → Y が成立するならば、{X、Z}→{Y、Z}が成立する |
推移律 | X → Y かつY → Zが成立するならば、X →Zが成立する |
合併律 | X → Y かつX → Zが成立するならば、X →{Y、Z}が成立する |
以下は関数従属性に関する頻出問題です。「候補キー」というキーワードが出てきますが、この定義が何であったかをよく考えて解いて下さい。
関係Rの関係スキーマがR(A、B、C、D、E)であり、関数従属A→BC、CD→Eが成立する。これらの関数従属から決定できるRの候補キーはどれか。ここで、A、B、C、D、Eは属性集合であり、XYはXとYの和集合を表す。
ア {A、C} イ {A、C、D} ウ {A、D} エ {C、D}
(H27春DB午前II問3)
解答 演習7-1 ウ ※特徴的な問題ですので、「解答は{A、D}」と暗記してしまうのも有効です
*囲み内をクリックすると解答を表示します(表示後ページをリロードすると、再び非表示になります)
本試験過去問題による類題演習 | |
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□H17 午前問23 | 関係従属性が与えられたときの主キーの組 |
□H14 午前問22 | 関係従属A→BC、CD→Eが成り立つとき同時に成り立つ関係従属 |
□H24 午前II問5 | 属性集合の閉包 |
関数従属に関する記述のうち、適切なものはどれか。ここで、A、B、Cはある関係の属性の集合とする。
(H25春DB午前II問2)
解答 Point check エ
*囲み内をクリックすると解答を表示します(表示後ページをリロードすると、再び非表示になります)
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