米グーグルのgRPCがCNCFの6番目のプロジェクトにライセンスはApache v2に変更

Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は2017年3月1日(米国時間)、米グーグルが運営してきたgRPCを、同ファウンデーションにおける6番目のプロジェクトとしてホストすることを明らかにした。

» 2017年03月02日 09時00分 公開
[三木泉@IT]

 Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は2017年3月1日(米国時間)、米グーグルが運営してきたgRPCを、同ファウンデーションにおける6番目のプロジェクトとしてホストすることを明らかにした。

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 オープンソースソフトウェア開発プロジェクトのホスティング主体としてのCNCFは、コンテナオーケストレーションフレームワークKubernetesに始まり、Prometheus、OpenTracing、Linkerd、Fluentdの活動の場となっている。

 CNCFが特定のオープンソースソフトウェア開発プロジェクトをホストする際には、プロジェクト自体にその意思があることに加え、同ファウンデーションが「(クラウドネイティブ)テクノロジーの最高裁判所」と呼ぶTechnical Oversight Committee(TOC)が承認・推奨することが条件となる。TOCは今回、gRPCをCNCFに迎え入れることを決めた。

 gRPCはグーグルが2015年にオープンソース化したリモートプロシージャコール(RPC)のフレームワーク。多様な開発言語と稼働環境に対応し、分散アプリケーションにおける一貫性とパフォーマンスを高めることを目的としている。

 CNCFのブログポストでは、米グーグルのgRPC担当プロダクトマネージャー、ヴァルン・タルワー(Varun Talwar)氏の次のようなコメントを紹介している。

 「gRPCは、パフォーマンスが要求される、大規模なインターネット企業やハイ・スループットのストレージあるいはストリーミングシステムで実力を発揮する。さらに、複数の開発言語にまたがってサービスを相互接続・運用する統一フレームワークとして機能し、その際にサーキットブレーキング、フロー制御、認証、トレーシングといった難しい作業を任せられることは非常に便利だ」

 「CNFCに参加することで、gRPCコミュニティを強化し、マイクロサービス、クラウド、モバイル、IoTなどの新しいユースケースへの適用を進めることができる」

 gRPCのライセンスはこれまでBSD-3だったが、CNCFへの移行に伴って、同ファウンデーションが推進するApache v2に変更される。

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