マイクロソフトは、Windows 10 Creators Updateの新機能に対応した「Visual Studio 2017」のアップデートをリリース。Xamarin Workbooks for C# 7をサポートした他、同梱のRedgate Data Toolsも更新された。
米マイクロソフトは2017年4月5日(米国時間)、統合開発環境「Visual Studio 2017」の最新アップデートを公開した。
最新アップデートはバージョン番号が「15.1(26403.0)」となり、新たに「Windows 10 Creators Update SDK」と「Xamarin Workbooks for C# 7」をサポートした他、同梱の「Redgate Data Tools」も更新した。以下のパフォーマンス向上も果たしたという。
Windows 10の大型アップデートである「Windows 10 Creators Update」は、Windows 10 Update Assistantを通じて2017年4月5日に先行提供が開始されている。Visual Studio 2017の最新アップデートでは、Creators Updateの新機能に対応した開発をサポートし、Universal Windows Platform(UWP)対応アプリケーション開発を支援する「Universal Windows Platform(UWP)Tools」や「.NET Nativeコンパイラ」もアップデートされた。
それに応じて、Creators UpdateをターゲットとするUWPプロジェクトを「PackageReference」がサポートした他、「XAML IntelliSense」も、Windowsの全バージョンで提供されないタイプとプロパティを警告するようになった。
Xamarin Workbooksは、実験、学習、ガイド作成に必要なドキュメントとコードが完備されている。今回のアップデートにより、マイクロソフトのオープンソース.NETコンパイラサービスである「Roslyn 2.0」で「C# 7」がサポートされた。
この他、Xamarinのメモリ使用も改良し、ディスク占有量を減らして、Xamarin.iOSおよびXamarin.Androidツールをより軽量化および効率化させている。
Visual Studio 2017は、DevOpsプロセスをSQL Serverデータベースに容易に拡張できる「Redgate Data Tools」が同梱される。例えば、Visual Studio 2017のEnterpriseエディションに含まれる「SQL Prompt Core」は、IntelliSenseスタイルのSQLコード入力支援機能を提供する。
Visual Studio 2017の最新アップデートではこの機能が、「SQL Server Object Explorer」の外部で開かれるクエリにも適用されるようになった。「SQL Prompt Help」メニューへの新しいリンクが追加され、フィードバックをRedgateと直接共有できるようになっている。
この他、DevOpsプロセスをSQL ServerおよびAzure SQLデータベースに拡張する「ReadyRoll Core」でも、今回のアップデートによってAzure SQL Databaseの一時テーブルが新たにサポートされ、「TFS/VSTS Build and Release」を使用する顧客向けに、VSTS拡張のアップデートもリリースされた。これらのアップデートによって、データベース変更の管理、デプロイがより簡単になるという。
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