IBMがオープンサーバレスプラットフォーム「Bluemix OpenWhisk」に新機能を追加。より簡単かつ安全に、外部データストリームを接続したイベントドリブンプログラムを開発できるようにした。
米IBMは2017年4月27日(米国時間)、オープンサーバレスコンピューティングプラットフォーム「Bluemix OpenWhisk」に新機能を追加し、より簡単かつ安全に、外部データストリームを接続したイベントドリブンプログラムを開発できるようにしたと発表した。
開発者は新しい「API Gateway」を使って、サーバレスアクションを、クラウド上の安全で管理されたAPIとしてエクスポーズし、IoT(Internet of Things)ソリューションやコグニティブソリューションを簡単かつ迅速に構築できる。API Gatewayは外部ソース(アップロードされた画像など)と、対応するOpenWhiskアクション(Watson Visual Recognitionによるその画像へのタグ付けなど)の間でゲートキーパーとして機能する。
サーバレスアーキテクチャを利用する開発者は多くの場合、外部エンドポイントを手動で構成し、セキュリティを確保する必要があった。Bluemix OpenWhiskはこの作業を自動的に行う。開発者はコグニティブインテリジェンスやクラウドデータサービス、IoTセンサーデータをアプリ内に簡単に埋め込めるようになる。
また、Bluemix OpenWhiskは、サーバレスアクションが呼び出されるごとに、その使用状況データを追跡、分析するので、さまざまなクラウドサービスがいつ、どのような理由で使用されるのかをより理解できるようになった。
Bluemix OpenWhiskは、「Apache OpenWhisk」プロジェクトを商用向けに拡張したもので、主にオープンコミュニティーで開発された数少ないサーバレスプラットフォームの1つ。IBMのクラウドプラットフォームである「Bluemix」上で動作することから、開発者はコグニティブインテリジェンスやIoTツールのようなコードやクラウドサービスを、自動的にオンデマンドで実行でき、インフラを管理したり、構成したりする必要ない。
Bluemix OpenWhiskは、Watson APIやWatson IoT Platformといったユニークなサービスや、パートナーツール(KongのオープンAPIコネクター、PubNubのリアルタイムアプリケーション用データストリームネットワークなど)への広範な接続を提供する。
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