IBMが、Power SystemsとOSSデータベースに最適化され、“ターンキー”導入を実現するDBaaSツールキット「Open Platform for DBaaS on IBM Power Systems」をリリース。同等クラスのx86システムより高速な動作が期待できるという。
米IBMは2017年5月24日(米国時間)、同社製サーバ「IBM Power Systems」とOSS(オープンソースソフトウェア)データベースに最適化し、ターンキー導入を実現するDBaaS(Database as a Service)ツールキット「Open Platform for DBaaS on IBM Power Systems」を発表した。
Open Platform for DBaaSによって、データベース管理者やアプリケーション開発者は、OSSデータベースサービスの自動プロビジョニングを可能とする構成済みのプライベートクラウドを簡単にデプロイできるようになる。ユーザーは、クラウドデリバリーモデルの効率性を手軽に享受しながら、リソースの割り当てや安全なデータポリシーの監視や管理を維持できる。このツールキットはOpenStack上に構築されることから、ハイブリッドクラウド管理の統合も可能にする。
最適化に対応するOSSデータベースは、「MongoDB」「EDB Postgres(PostgreSQL互換)」「MySQL」「MariaDB」「Redis」「Neo4j」「Apache Cassandra」(2017年5月時点)。
Open Platform for DBaaS on IBM Power Systemsは、IBMのPOWERプロセッサを搭載し、ビッグデータ分析用に開発されたLinuxサーバ「OpenPOWER LC」上で動作し、同等クラスのx86システムに対し、MongoDBで2倍、EDB Postgres 9.5で1.8倍の価格性能比を保証するとしている。
IBMは、Power Systemsで動作するOpen Platform for DBaaSの提供意図を、「DBaaSは、今後4年にわたって最も急成長するとデータベース分野と位置付けている。DBaaSでは自動化、コスト削減、柔軟性向上といったメリットを提供できる。つまり、企業がデジタルトランスフォーメーションを進める中で技術者が必要としている、データベース管理時間の短縮、コストの抑制、アプリケーションパフォーマンスの向上を実現するのに適するソリューションである」と述べている。
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