IBMとHortonworksがビッグデータソリューション分野で提携を拡大。IBMのデータサイエンスや機械学習の技術を、Hadoopのエコシステム全体でより広く活用できるようにする取り組みを打ち出した。
IBMとHortonworksは2017年6月13日(米国時間)、ビッグデータソリューション分野での提携を拡大すると発表。データサイエンスや機械学習などの技術を「Apache Hadoop(以下、Hadoop)」のエコシステム全体でより広く活用できるようにする取り組みを共同で展開する。
具体的には、「Hortonworks Data Platform(HDP)」と「IBM Data Science Experience」「IBM Big SQL」を組み合わせた統合ソリューションを提供する。HDPは、Hortonworksが展開する商用Hadoopディストリビューション。IBM Data Science Experienceは、データサイエンティスト、アナリスト、開発者などが素早く簡単に新しい分析モデルを作成できる一連のツールとコラボレーション環境を提供する。IBM Big SQLは、IBMが展開するHadoop向けSQLエンジンだ。
両社は今後、以下の取り組みも進めていくとしている。
また、Hortonworksは2016年6月、IBM POWERプロセッサ搭載サーバ「IBM Power Systems」上での稼働に最適化した「Hortonworks DataFlow(HDF)」も発表。HDFは、データ取り込み・ストリーム処理・ストリーミングアナリティクスのための完全なオープンソースベースのデータプラットフォーム。データセンターとクラウドをデータソースにしてリアルタイムでデータ収集、整理、分析を行い、ユーザーの迅速な意思決定を支援する。HDFはHDPへ高速にデータを供給する橋渡し役であると同時に、高精度のアナリティクスを行うことで、HDPを補完する役割を果たすという。
この他、両社の広範な提携の一環として、スケーラブルなデータガバナンスのためのプラットフォーム「Apache Atlas」上の「Unified Governance」(IBM BigIntegrate、IBM BigQuality、IBM Information Governance Catalog)の開発促進でも協業する。
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