製品の目視検査を「AI」で実施 NECが製造業向けソリューションを発売AI搭載IoT基盤を活用、検品工数減と確実性向上などに寄与

NECは、AIを活用した目視検査ソリューション「AI Visual Inspection」の販売を開始する。人手に頼っていた検品業務を、製品画像を基にAIが実施する。ディープラーニング技術を応用した。

» 2017年06月22日 11時00分 公開
[@IT]

 NECは2017年6月21日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)技術を取り入れた製造業向け目視検査ソリューション「AI Visual Inspection」の販売を開始した。

photo 「AI Visual Inspection」のシステム構成例

 AI Visual Inspectionは、金属、樹脂、ゴムなどで作る部品の製造ラインで、製造された部品に不備がないかどうかをX線画像と製品画像を基に検査するシステム。これまで人手で行っていた検査を高速化し、かつ製造品質の均一化も行える。ディープラーニング技術を応用する「NEC RAPID機械学習技術」を活用し、高度なスキルやノウハウを持つ目視検査技術者の人手不足をカバーする。

 AI Visual Inspectionでは、製造ラインの検査工程で製品を撮影し、その画像をNECのIoT(Internet of Things)基盤「NEC the WISE IoT Platform」上へ蓄積。クラウド上で稼働するAIによって、製品の良品/不良品の特徴量を抽出した「良品/不良品を判定する予測モデル」を生成する。この予測モデルが現場の端末へ配信され、配信された予測モデルに基づいて良品/不良品を判定する。閉じた運用を望む企業に向け、クラウド側のAI機能を現場側に持たせるオンプレミス運用にも対応する。




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