Oracleが、Oracle Cloudの次世代IaaS(Infrastructure as a Service)で「Oracle Exadata Cloud」の提供を開始した。Oracle Cloudのベアメタルおよびストレージサービスとともに利用できる。
Oracleは2017年8月14日(米国時間)、Oracle Cloudの次世代IaaS(Infrastructure as a Service)で「Oracle Exadata Cloud」を提供すると発表した。オンプレミスおよびパブリッククラウド向けのデータベースアプライアンス兼プラットフォームであるOracle Exadataと、Oracle Cloud独自の強力なベアメタルサービスおよびストレージサービスを組み合わせて提供する。
同サービスの実現によって、高速な接続、プロビジョニング、処理、データベースアクセス性能に加え、コストメリット、アプリケーションの開発、デプロイのプロセスを全ての段階にわたって進化させられるとOracleは述べている。
「Oracle Exadataのパフォーマンスによって、以前ならばクラウドへ移行できなかったOracleのインフラを使用する現顧客に対しても、費用をかけてアーキテクチャを変更することなくクラウドへ移行できるようになる。そして、スタック全体を通じて高いパフォーマンスを実現できるようになる」(Oracle 製品管理担当バイスプレジデントのカシ・イフティカー氏)
例えば、パフォーマンスと可用性の向上を両立させることで、エンタープライズクラスの要件を求めるリアルタイムのターゲティング、分析、パーソナライズ化のような用途においても、クラウド内でパフォーマンスを発揮できるようになる。Oracle Cloudの次世代IaaSでは、多数のベアメタルサーバのセルフプロビジョニングを5分以内に行える。Gartnerの「Cloud Harmony」テストスイートを用いたベンチマークでは、各マシンは400万以上のIOPS(I/O per Second)を実現。また、1GBごとに60IOPSずつリニアに性能が向上するブロックストレージに加え、Oracle Exadata Cloudで同じ低レイテンシのVirtual Cloud Networkも利用できるようになっている。
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