Cisco、分散ファイルシステムのSpringpathを買収HCIへの取り組みを強化

Cisco Systemsは2017年8月21日(米国時間)、ハイパーコンバージドインフラに特化した分散ファイルシステムのスタートアップ企業、Sprintpathを買収する意向であることを発表した。株式取得には現金3億2000万ドルを支払う。買収は関連手続きを経て、Ciscoの2018会計年度第1四半期中に完了の見通しという。

» 2017年08月22日 08時26分 公開
[三木泉@IT]

 Cisco Systemsは2017年8月21日(米国時間)、ハイパーコンバージドインフラに特化した分散ファイルシステムのスタートアップ企業、Springpathを買収する意向であることを発表した。株式取得には現金3億2000万ドルを支払う。買収は関連手続きを経て、Ciscoの2018会計年度第1四半期中に完了の見通しという。

 Ciscoは2016年よりハイパーコンバージドインフラ製品「Cisco HyperFlex」を提供しており、1800以上の顧客に採用されているという。この製品は現在に至るまで、Springpathの技術をデータプラットフォームとして組み込んでいる。

 Ciscoは2015年に少数株主としてSpringpathに出資、HyperFlexはこれを踏まえて開発された。

 日本でのHyperFlex発表時、CiscoはSpringpathと独占OEM契約を締結しており、他社から同一のストレージソフトウェアを採用した製品が提供されることはないと、当時Ciscoのコンピューティングシステムプロダクトグループ プロダクトマネージャー、チャクリ・アヴァラ氏が筆者に話していた。

 買収が完了すると、Springpathはリズ・セントーニ氏が率いるコンピューティングシステムズ・プロダクトグループに吸収される。

 セントーニ氏は今回の買収に関するブログポストで、「当社のデータセンター製品群がソフトウェア指向のソリューション提供への移行を進めるに当たり、Springpathの買収は戦略的な意味を持つ。1つのチームとして、ハイパーコンバージェンスをさらに再定義し、顧客に継ぎ目のないマルチクラウド体験をもたらせる、今後の相乗効果に富む可能性に期待している」と述べている。

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