Dell EMCがハイパーコンバージドインフラ(HCI)とハイブリッドクラウドプラットフォームの新ラインアップを発表。ターンキー型ソリューションと柔軟性のある「自律型レディシステム」のためのポートフォリオを拡充させた。
Dell EMCは2017年8月28日(米国時間)、米国ラスベガスで開催されたVMwareの年次イベント「VMworld 2017」で、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)とハイブリッドクラウドプラットフォームの新ラインアップを発表した。
まず、VMware環境向けのターンキー型(導入後、すぐに使えるように設定済みの)HCIオプションである「Dell EMC VxRail Appliance」と「Dell EMC VxRack System SDDC」を強化する。
VxRail Applianceは、ストレージ仮想化ソフトウェア「VMware vSAN」を採用したHCIアプライアンス。VMwareの最新技術に対応した自動化やライフサイクル管理機能を備えた「VxRail Appliance 4.5」に更改され、新規に導入する顧客向けに2017年9月から提供が開始される。既存顧客にはその後間もなく、2017年第4四半期(2018年1月から3月)をめどにVxRail 4.5へ移行できるようにする。
また、VMwareベースでラックスケールのSDDC(Software-Defined Data Center)環境を提供するVxRack SDDCも、「VMware Cloud Foundation」の製品群で採用された機能でアップグレードされる。2017年9月末から全世界で提供を開始する。
ターンキー型ハイブリッドクラウドプラットフォームである「Dell EMC Enterprise Hybrid Cloud」と「Dell EMC Native Hybrid Cloud」では、“極めて大規模”なハイブリッドクラウド環境向けの機能が強化される。特にスケーラビリティ(拡張性)を大きく向上させ、VxRack SDDCのサポートも追加する。
Enterprise Hybrid Cloudと「Pivotal Cloud Foundry」に対応する「Workbench」ツールは、今回の発表と同時に提供を開始。Native Hybrid Cloudは2018年8月現在、早期アクセスプログラムのテスト利用向けに提供されている。正式リリースは2018年の早期を予定する。
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