Excel文書をGoogleスプレッドシートに移行支援、永和がVBAからGoogle Apps Scriptへの変換サービスを提供開始基本料金、1ステップ当たり200円

永和システムマネジメントは、既存のExcel文書をGoogleスプレッドシートに移行させる際に、文書に埋め込まれているVBAプログラムをGoogle Apps Scriptに変換する「HIKKOSHI クラウド for Excel」の提供を開始する。

» 2017年09月25日 12時15分 公開
[@IT]

 永和システムマネジメントは2017年9月22日、クラウドマイグレーションサービス「HIKKOSHI クラウド for Excel」の提供を開始すると発表した。同サービスは、既存のMicrosoft Excel文書を「Googleスプレッドシート」へ移行させる際に、文書に埋め込まれているVBAプログラムをGoogle Apps Scriptに変換するもの。

 利用者は、専用サイトでExcelファイルをアップロードすることで申し込める。Googleスプレッドシートへの変換から動作確認までの期間はおおむね1週間以内だが、VBAプログラムの複雑さや規模によって前後するとしている。必要ならば、エンジニアによる個別の手動カスタマイズや修正にも応じる。料金は、1ステップ当たり200円。手動修正については個別見積もりとなる。

 GoogleスプレッドシートにはExcel文書の自動変換機能があるものの、VBAプログラムは変換できない。HKKOSHI クラウド for Excelでは、永和システムマネジメントが独自に開発した変換エンジンで、ExcelのVBAプログラムをGoogle Apps Scriptに変換する。

 GoogleスプレッドシートのGoogle Apps Scriptは、セルの値の処理など、VBAと構造が似ているオブジェクトがある。VBAにはあるが、Google Apps Scriptには用意されていない処理やオブジェクトは変換できないが、多くの単純な処理ならば変換を自動化できるという。

 HIKKOSHI クラウド for Excelが対応していない処理内容としては、クラスモジュールやユーザーフォーム、CreateObjectが挙げられる。ユーザーフォームについては、個別の手動カスタマイズによって対応可能だ。ただし、Windowsのアプリケーション間連携機構を利用して外部アプリケーションの機能を呼び出す際に使うCreateObjectは、サーバサイドのスクリプトであるGoogle Apps Scriptとは動作モデルが根本から異なるので、対応は難しそうだ。データベース管理システム(DBMS)へのアクセスについては、個別の手動カスタマイズで対応するとしている。

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