グーグルは2017年10月5日、日本語に対応した同社のスマートスピーカー「Google Home」を、日本で販売すると発表した。販売されるのは、2016年11月から存在している機種「Google Home」と、本社が発表したばかりのコンパクトなAmazon Echo Dot対抗機種の「Google Home Mini」。検索・音声認識を武器に展開する。
グーグルは2017年10月5日、日本語に対応した同社のスマートスピーカー「Google Home」を、日本で販売すると発表した。
販売されるのは、2016年11月から存在している機種「Google Home」と、2017年10月5日午前1時(日本時間)に本社が発表したばかりのコンパクトなAmazon Echo Dot対抗機種の「Google Home Mini」。本社はGoogle Home Miniと同時に、機械学習の適用でスピーカーとしての機能を追求した「Google Home Max」という新機種も発表したが、こちらは含まれていない。
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Google Homeは10月6日10時に販売開始で、希望小売価格は1万4000円(税別)。Google Home Miniは10月23日に販売開始(予約は10月6日から受け付ける)で、希望小売価格は6000円(同上)。日本では当初から、コンパクトかつ低価格な機種が投入されることになり、ハードルの低さから普及を加速する可能性がある。
「OK、Google」「ねえ、Google」といった呼びかけの後で、「最新のニュースを教えて」「今日の予定は?」「サザンオールスターズを再生して」「この曲名は?」「今日は何の日?」「リスの鳴き声は?」「リスって英語で何ていうの?」「卵をショッピングリストに登録して」「タイマーを10分に設定して」などと話しかけると、Google Homeが音声で対応する。当然ながら、「Googleカレンダー」「Googleマップ」などとは自動的に連動する。
アマゾンジャパンも、2017年中に日本でスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズを日本で発売することを明らかにしている。そこでGoogle HomeのAmazon Echoに対する根本的な優位性は何かと聞いてみた。
返事は「検索、音声認識技術に優れている」というものだった。実際、Google Homeには、「Voice Match」という独自機能がある。これは家族それぞれの声を聞き分け、スケジュール、やるべきことリストなどについてはそれぞれのアカウントにひも付けられた情報を返す。米国やカナダでは、これに通話料無料の電話かけ放題サービスが連動している。従って、「OK, Google. Call mom.(お母さんに電話して)」と話しかけると、夫妻それぞれの母親に自動的に電話発信をする。
他にGoogle Homeは、Chromecastの音声コントロール機能も持つ。「Netflixで『フラーハウス』を再生して」と言えば、自動的にフラーハウスがテレビに映し出される。
また、スマートホームについては、グループ傘下のNestが日本に進出していないのは残念だが、フィリップス、Roomba、ダイワハウスなどが対応。米国ではIFTTTを通じた連携が可能な他、TPLINKなど1000以上のパートナーと提携しているという。
音楽サービスでは、米国のスマートスピーカーの提携サービスで日本でも視聴できるものは多くない。Amazonの場合はAmazon Music、GoogleではGoogle Play Musicを除くと、SpotifyとTuneIn(ステーションによる)くらいだ。これに今回、radikoも加わっている。なお、Spotifyについては、Premiumはもちろん、Spotify Freeも利用できる。これは現在のところ、Amazon Echoにはない機能。
日本における発表時点でのコンテンツやサービスパートナーは、下のリストの通り。この中には、Googleアシスタントアプリで既に提携していたところが含まれている。
リストの最後に「Actions on Google」という言葉が出てくるが、これはデフォルトのコンテンツジャンル以外でパートナーが開発・提供するサービス。利用する際には、サービスの呼びかけ名称をGoogle Homeに伝える必要がある。例えば楽天レシピの場合、「OK、Google、楽天レシピと話したい」と話しかけることで、楽天レシピに接続。これを受けて楽天レシピが音声ナビゲーションを開始する。
音楽・動画:Google Play Music、Spotify、radiko、うたパス、Netflix、YouTube、ビデオパス
ニュース・情報:朝日新聞アルキキ、NHKラジオニュース、公式ITニュース、J-WAVE TOKIO HOT 100、スポニチ。TBSラジオ、日経電子版NEWS、ニッポン放送、毎日新聞、ラジオクラウド、ラジオNIKKEI
スマートホーム:au Home、インテリジェントホーム、ダイワハウス、フィリップス、Roomba
Actions on Google対応サービス:Ameba、SUUMO、食べログ、トクバイ、なみある?、日本史語呂合わせ、絶対音感オーケストラ、ベストティーチャー、ホットペッパーグルメ、YAHOO MAP、楽天レシピ
なお、Google Homeは米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、オーストラリアの6カ国で提供開始済み。日本は7カ国目として、これに加わることになる。
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