最後に、Windows 10 Fall Creators Updateに関する、どうでもよいことかもしれないプチ情報をお伝えしておきましょう。
Windows 10 Fall Creators Updateにアップグレードしたら、Windows Updateの「詳細オプション」を開いてみてください。これまでの「Current Branch」「Current Branch for Business」は、それぞれ「半期チャネル(ターゲット指定)」「半期チャネル」に変更されています(画面6)。
英語環境の場合は「Semi-Annual Channel(Targeted)」「Semi-Annual Channel」です。既定は「半期チャネル(ターゲット指定)」、つまり以前の「Current Channel」です。Windows 10 Homeの場合はこのオプションは存在しませんが、既定の「半期チャネル(ターゲット指定)」が強制されます。
この変更については、以下の記事をご覧ください。半期チャネルの名称は最新のOfficeにも導入されており、少なくとも英語環境では共通化されたのですが、日本語環境ではWindowsが「半期チャネル(ターゲット指定)」、Officeが「半期チャネル(対象限定)」と微妙に違うのが気になります。
Windows 10 Fall Creators Updateでは「ペイント(mspaint.exe)」が削除され、必要ならストアから取得できるという話を聞いたことはないでしょうか。Windows 10 Fall Creators Updateにペイントは健在です(画面7)。
つまり、そのニュースは誤報です(フェイクとは言いません)。本連載の以下の記事で説明したように、ペイントが削除されるのは、将来のバージョン(次またはその次または……)のことです。
そういえば、Windows 10 Creators Update(バージョン1703)がリリースされたときにWindows Updateに表示された「お待たせしました! 間もなくWindows 10 Creators Updateをお使いいただけます。いち早く手に入れる方法を確認しますか?」のような案内は、今回はなかったようですね。
岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。Microsoft製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。近著は『Windows Server 2016テクノロジ入門−完全版』(日経BP社)。
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