CNCF、ストレージのRookを15番目のプロジェクトとして承認Cephなどをプロビジョニング

Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は2018年01月29日(米国時間)、ストレージ関連ソフトウェアのオープンソースプロジェクト、Rookを15番目のプロジェクトとしてホストすることを承認したと発表した。

» 2018年01月30日 08時06分 公開
[三木泉@IT]

 Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は2018年01月29日(米国時間)、ストレージ関連ソフトウェアのオープンソースプロジェクト、Rookを15番目のプロジェクトとしてホストすることを承認したと発表した。

 CNCFは、Kubernetesを出発点とし、コンテナを基盤としたアプリケーションの開発・運用を支援する各種オープンソースプロジェクトをホストしている。これまでKubernetes、Prometheus、OpenTracing、Fluentd、Linkerd、gRPC、CoreDNS、containerd、rkt、CNI、Envoy、Jaeger、Notary、TUFを迎え入れている。.

 CNCFはプレスリリースで、Rookを「ファイル/ブロック/オブジェクトのストレージ機能をKubernetesクラスタにもたらすもの」と形容しているが、これはストレージシステムそのものではない。ストレージプロビジョニング/管理ツールと表現した方がいいようだ。

 Rookのブログポストでは、次のように説明している。

 「Rookでは、成熟するまで多数の年月を必要とする、完全に新たなストレージシステムを構築するのではなく、実証されているCephのような既存ストレージシステムを、Kubernetes上でシームレスに動作するクラウドネイティブなサービスに変えることを目的としている」

 「Rookはこれを、一般的には専任ストレージ運用担当者が必要となる、ブートストラップ、コンフィグレーション、プロビジョニング、スケーリング、アップグレード、移行、ディザスタリカバリ、監視、リソース管理といった作業を自動化することで達成する」

 CNCFは、コンテナ環境のための共通ストレージインタフェース、「container storage interface(CSI)」に関する取り組みを、ワーキンググループを通じて行っている。RookはCSIを通じて、Kubernetesに対しストレージサービスを提供する。

参照記事:コンテナストレージの共通仕様にも着手、あらためて、CNCFは何をどうしようとしているのか

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