Windows 10 Enterpriseでは、以下のグループポリシーを「無効」(注:「……無効にする」ポリシーを「無効」に設定)にすることで、メールやカレンダー、電卓、ストアなどのビルトインのUWPアプリ、Microsoft Storeから入手したUWPアプリ、サイドローディング(Microsoft Storeを介さないインストール)の業務(LOB)用UWPアプリの実行を全てブロックすることができます(画面4)。
なお、Windows 10 バージョン1511および1607では、このポリシーの実装に問題があり、Windows 10 Proエディションにもこのポリシーが適用できました。Windows 10 バージョン1703からは、Enterpriseエディションだけに適用されるように修正されています。
Azure Active Directory(Azure AD)のIDを使用する、またはAzure ADとオンプレミスのActive Directoryとのハイブリッド環境では、「ビジネス向けMicrosoft Store(Microsoft Store for Business)」(旧称、ビジネス向けWindowsストア、Windows Store for Business)を利用できます。
ビジネス向けMicrosoft Storeについては別の回に説明しますが、企業向けのアプリをMicrosoft Storeから一括購入(無料アプリの場合は取得)して、専用のプライベートストアで公開したり、サイドローディング用のLOBアプリを登録したりできます。ビジネス向けMicrosoft Storeのプライベートストアは、Windows 10のプライベートストアにアクセス可能なIDで接続している「ストア」アプリに統合されます。
プライベートストアは、Windows 10のエディションを問わず利用できますが、Windows 10 Enterpriseの場合は、以下のポリシー設定を有効にすることで、「ストア」アプリに一般向けのMicrosoft Store(小売りストア)を表示させず、プライベートストアのみを表示させることができます(画面5)。
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