OBC、“奉行シリーズ”のクラウド版「奉行クラウド」を発表 「Microsoft Azure」を提供基盤に拡張性も装備

オービックビジネスコンサルタント(OBC)は、業務ソフトウェア「奉行シリーズ」のクラウド版「奉行クラウド」の提供を開始する。日本マイクロソフトとの連携により、サービス提供基盤に「Microsoft Azure」を採用。「Office 365」との統合認証や、APIを活用した外部システム/データ連携も可能になる。

» 2018年02月19日 15時30分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 オービックビジネスコンサルタント(OBC)は2018年2月16日、日本マイクロソフトとのクラウドサービスでの連携を強化し、業務ソフトウェア製品群「奉行シリーズ」のクラウドサービス版「奉行クラウド」の提供を開始すると発表した。サービスの開発・提供基盤として、日本マイクロソフトの「Microsoft Azure」を採用している。

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 奉行クラウドは、バックオフィス業務のSaaS(Software as a Service)型クラウドサービスとして、まずは会計システムの「勘定奉行クラウド」と、給与計算システムの「給与奉行クラウド」を2018年2月23日から提供する。続いて、2018年秋以降に「申告奉行クラウド」「固定資産奉行クラウド」「商蔵奉行クラウド」「人事奉行クラウド」「法定調書奉行クラウド」の提供を開始する予定だ。

 奉行クラウドでは、従来の奉行シリーズの操作性などはそのままに、領収書や金融機関データを基に取引入力を自動化するといった業務効率化が図れる他、会計士や税理士、社労士などの専門家と一緒にデータを利用できる「専門家ライセンス」を標準で提供し、最新の基幹データを共有しながらコミュニケーションすることもできる。

 奉行クラウドは、災害対策環境や国際基準に準拠した堅牢なセキュリティと可用性を備えるMicrosoft Azureの国内2拠点(東日本、西日本)にあるデータセンターから提供される。アプリケーションの稼働状況監視、分析機能(Azure Application Insights)により可用性の向上を図ることも可能だ。

 さらに、Azureの認証基盤(Azure Active Directory)による「Office 365」との統合認証や、API管理基盤(Azure API Management)による各種外部サービスとの接続も実現。SQL DatabaseをはじめとするPaaS(Platform as a Service)機能を活用することで、開発・運用管理コストの削減も見込めるとしている。

 1ユーザー当たりの価格例(税別)は、「勘定奉行クラウド Aシステム」が年額15万円(税別、以下同)、「給与奉行クラウド Aシステム」が年額18万円。価格には奉行クラウドの「OMSS(OBC membership Support Service)」が含まれており、ユーザーは1ユーザーごとに追加可能。別途、クラウドサービス加入の初期費用として5万円が必要(奉行ユーザーは免除)になる。

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