Microsoftは、音声AIアシスタント「Cortana」をアプリやサービスの連携プラットフォーム「IFTTT」に対応させ、用途を大きく広げた。
Microsoftは2018年2月16日(米国時間)、同社の音声AI(人工知能)アシスタント「Cortana」が「IFTTT(イフト:IF This Then That)」に対応したと発表した。IFTTTは、アプリケーションやサービスを連携させるために利用できるプラットフォームだ。
IFTTTでは、「アプレット」と呼ばれる連携サービスが提供されている。このアプレットには、入出力先としての対応アプリケーションやサービス、出力のトリガーとなる条件(フレーズなど)、アクセス権限などが設定されている。600に上るIFTTTに対応したさまざまな分野のアプリケーションやサービスを新たに選択し、トリガーや権限などを設定すれば、新しいアプレットを作成できる。
Microsoftは、「IFTTTでCortanaと他のサービスを連携させ、独自に作成したフレーズとともに使うことで、エクスペリエンスをカスタマイズできる」と説明する。例えば、「Cortana、ライトをつけて」と話しかけて照明のスイッチを入れたり、家計管理アプリ「Qapital」でコンサート用に貯金をするために「Cortana、自分用に1セント貯金して」と頼んだりできるという。「IFTTTでトリガーと応答を利用すれば、Cortanaが自分の真のパーソナルアシスタントになる」とMicrosoftは述べている。
また、IFTTTでCortanaとともにアプレットを使えば、1つのフレーズで複数のアクションをトリガーできる。例えば、家で映画を見るときに、「Cortana、映画の時間」と話しかけて、「Hue」のライトを消し、「Harmony」経由でTVに電源を入れ、「Nest Thermostat」で適当な温度を設定するといったことが可能だ。
CortanaはWindows 10、Android、iOS、「Harman Kardon Invoke」デバイスで利用でき、IFTTTページのCortanaチャンネルでアプレットのセットアップが行える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.