「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

日本発の空飛ぶクルマ「SkyDrive」、2020年に実現へ――NECがCARTIVATORとスポンサー契約を締結

NECは、空飛ぶクルマの開発を進める「CARTIVATOR」とスポンサー契約を締結。2020年の空飛ぶクルマの実現に向けて、NECは、無人航空機の制御技術や管制技術、電波監視技術、サイバー攻撃対策などの技術協力を予定している。

» 2018年03月28日 11時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 日本発の空飛ぶクルマの開発プロジェクト「CARTIVATOR(カーティベーター)」を運営するCARTIVATOR Resource ManagementとNECは2018年3月27日、2020年の空飛ぶクルマの実現に向けて、スポンサー契約を締結したと発表した。

Photo 空飛ぶクルマ「SkyDrive」のイメージ

 CARTIVATORは、自動車や航空業界、スタートアップ関係の若手メンバーを中心とした業務外有志団体で、2012年に活動を開始。「モビリティを通じて次世代の人達に夢(=能力の拡張)を提供する」というミッションを掲げ、2030年までに市販化することを目標に、陸空両用で、長い滑走路や大型車庫などを必要としない、世界最小の空飛ぶクルマ「SkyDrive」の開発を進めている。

 2014年に5分の1スケールの機体で飛行に成功し、現在では無人機1分の1スケールの試作機開発を進め、2018年夏に一般公開を予定。さらに、2020年の東京オリンピックでの聖火点灯デモで世界に向けて披露することを目指している。

Photo

 CARTIVATORには、トヨタグループ15社をはじめ、日本ナショナルインスツルメンツ、パナソニックなどが支援を表明。

 NECは、CARTIVATORのミッションや取り組みに賛同し、スポンサー契約を締結。NECは、社会ソリューション事業で培ってきた無人航空機の制御技術を提供することで、CARTIVATORの空飛ぶクルマの実現に向けた取り組みを加速させていく。また今後、無人航空機の管制技術、電波監視技術、サイバー攻撃対策技術についても技術協力を予定している。

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