ゴジラが目の前に迫りくる! 日比谷シャンテでHoloLens活用のアトラクションなど――東宝と日本マイクロソフトが共同開催

東宝と日本マイクロソフトが、MR(複合現実)を使ったゴジラのアトラクションや、AIとIoTを活用した“近未来の店舗”を体験できるイベント「HIBIYA 2018」を2018年5月下旬に開催。ゴジラのアトラクションでは「Microsoft HoloLens」を装着し、日比谷の街に現れる巨大なゴジラに対峙する体験ができる。

» 2018年03月28日 11時30分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 東宝と日本マイクロソフトは2018年3月27日、MR(複合現実)技術を使い、目の前にゴジラがいるかのような体験ができる屋外アトラクションイベント「Godzilla Nights(ゴジラナイツ)」を、2018年5月下旬に東京・日比谷の日比谷シャンテ前の広場「日比谷ゴジラスクエア」で開催すると発表した。

 Godzilla Nightsは、日比谷シャンテで開催する両社連携のイベント“新しい「ゴジラ」の体験と近未来の消費体験を創造するプロジェクト「HIBIYA 2018」”の一環として開催される。

Photo ©TOHO CO., LTD.

 Godzilla Nightsでは、参加者がMicrosoftのヘッドマウント型MRディスプレイ「Microsoft HoloLens」を装着すると、118.5メートルの圧倒的な存在感で迫りくるゴジラ(『シン・ゴジラ』)が出現。巨大不明生物特設災害対策本部(通称:巨災対)の一員としてミサイルによる日比谷防衛作戦を立案するなど、“まるでその場にいるかのような臨場感で”体験できるという。

 「ミサイル発射」を制御する音声認識と、「防衛戦確認」の際の自然言語処理などには、MicrosoftのAI(人工知能)サービスを活用。MRアプリケーションはMicrosoftのクラウドサービス「Microsoft Azure」と連携。Azure上で利用できるAPIサービス「Microsoft Cognitive Services」の音声認識を活用してユーザーの声に反応し、「Azure Bot Service」を活用して音声によるチャットbotを利用できるようにする。

 Godzilla Nightsの開催時間は、18時30分から21時で、1日限定25人、計175人を招待する予定。参加方法は後日発表される。

「Godzilla Nights」のイメージ

 日比谷シャンテは、2018年3月23日にリニューアルオープンした。1階前の広場も日比谷ゴジラスクエアとして再整備し、シンボルとして、台座を含めて高さ3メートルの「新・ゴジラ像」を設置。Godzilla Nightsは、この広場で開催される。

 Godzilla Nightsの他にも、HIBIYA 2018では、Azureテクノロジーを活用して“近未来の消費体験”を提供する仕掛けを展開する。

 日比谷シャンテの地下2階の休憩スペースでは、デジタルサイネージを設置し、休憩スペースに滞在中の来場客の年齢、性別や表情をMicrosoft Cognitive ServicesのAIで分析し、最適な映画の予告編を自動編成して放映する。

来場客に合わせた映画の予告編ムービーを自動編成して放映

 また、デジタルサイネージとスマホアプリを活用し、飲食店の空席状況の確認や注文などができるようにする。

 日比谷シャンテ内の全店舗(予定)にはセンサーを設置し、Microsoft Azure上に構築する空席管理データベースを通じて、館内に設置するデジタルサイネージに各店の混雑状況をリアルタイムで表示。一部の店舗では、スマートフォンアプリと組み合わせて、事前に注文や支払いができ、待ち時間なく飲食ができるようにする。これにより、例えば映画鑑賞前の短い時間でも快適に食事ができるという。

デジタルサイネージとスマホアプリで飲食店の混雑状況の確認や、事前の注文・会計を可能に

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