NICT、「SecHack365」の2018年度受講生を募集開始 ハッカソンで高度なセキュリティ技術者を育成

情報通信研究機構(NICT)ナショナルサイバートレーニングセンターが、25歳以下を対象にした、「SecHack365」の2018年度受講生の募集を開始。開発、研究、実験、発表をハッカソン形式で繰り返す実践的な学習で、高度な技術力を持つセキュリティイノベーターを育成する。

» 2018年04月03日 14時30分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 情報通信研究機構(NICT)ナショナルサイバートレーニングセンターは、2018年4月2日から25歳以下を対象に、高度な技術力を持つセキュリティイノベーターを育成するプログラム「SecHack365(セックハック サンロクゴ)」の2018年度受講生の募集を開始した。

 SecHack365は、25歳以下の学生や社会人から40人程度を公募選抜し、サイバーセキュリティに関するソフトウェア開発や研究、実験、発表をハッカソン形式で繰り返しながら、1年間をかけてセキュリティ技術の研究、開発を本格的に学ぶプログラム。自ら手を動かし、セキュリティに関わるモノづくりができる人材(セキュリティイノベーター)を育成することを目的としている。

Photo 「SecHack365」の学習イメージ

 SecHack365は、国内各地で開催する計7回の集合イベントと通年の遠隔での研究・開発実習で構成されている。

 集合イベントでは、発表や議論を中心に、開発作業、ハンズオン講座、全国の一流研究者・技術者などとの交流、先端的な科学技術企業への訪問など、研究・開発の推進に役立つさまざまな取り組みを行う。

 遠隔での研究・開発実習では、NICTが開発したサイバーセキュリティ研究用の遠隔開発環境「NONSTOP」を利用。NONSTOPには、NICTが長年管理する大規模なサイバー攻撃観測網によって収集した膨大な攻撃データがデータベース化されており、受講生はこのNONSTOPにアクセスして、1年いつでも、どこからでも安全な環境下で、豊富なマルウェア検体などを使用した開発ができる。

Photo 2018年度の年間プログラム。プログラム実施期間は2018年5月から2019年3月

 成績優秀な受講生には、プログラム修了後も、海外のハッカソンイベント・大学短期講座への国費派遣、国内研究会などにおける研究発表支援、NICTインターンとしての受け入れと研究開発指導、起業支援ないし企業関係者との交流支援といった、受講生の志望に沿った継続的なサポートを行う予定だ。

Photo 2017年度「SecHack365」の演習風景

 2018年度のSecHack365の受講希望者は、2018年4月20日(金)17時までに課題提出が必要。結果は5月2日までに連絡される。なお、参加費用(学費)は約50万円で、学生は全額補助となっている。募集概要はこちら

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