同期が完了したデータしかレプリケーションで配信しないため、可能であればセカンダリレプリカを復旧させ同期を再開させます。もしセカンダリレプリカの復旧に時間がかかる場合は、一度可用性グループを削除すれば同期する必要がなくなるため、レプリケーションの配信が再開します。
セカンダリレプリカやミラーリングパートナーとの同期を待たずにレプリケーションを配信したい場合は、次のコマンドなどでトレースフラグの1448を有効にします。
DBCC TRACEON (1448, -1)
トレースフラグ1448が有効になっている場合は、プライマリレプリカのデータがコミットされた時点で、レプリケーションの配信対象となります。そのため今回のようにセカンダリレプリカが停止していても、レプリケーションが配信されなくなることはありません。
ただしセカンダリレプリカが復旧して同期が完了するまでは、セカンダリレプリカとサブスクライバーとの間でデータの差異が発生しているため、注意が必要です。
ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP for Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。
ユニアデックス株式会社所属。Microsoft MVP for Data Platform(2017〜)。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.