Dell Technologiesは、エンタープライズクラスストレージ「Dell EMC PowerMax」、アップデートされたオールフラッシュアレイ「Dell EMC XtremIO X2」、コンバージドインフラ「Dell EMC VxBlock System 1000」における、これらのサポート、モジュラーインフラソリューション「Dell EMC PowerEdge MX」の概要を発表した。
Dell Technologiesは2018年5月1日(米国時間)、エンタープライズクラスストレージ「Dell EMC PowerMax」、アップデートされたオールフラッシュアレイ「Dell EMC XtremIO X2」、コンバージドインフラ「Dell EMC VxBlock System 1000」でのPowerMaxとXtremIO X2のサポート、モダンデータセンター向けモジュラーインフラソリューション「Dell EMC PowerEdge MX」の概要を発表した。
PowerMax、XtremIO X2、XtremIO X2対応のVxBlock System 1000は、発表と同時に販売開始された。PowerMax対応のVxBlock System 1000は、2018年夏にリリースされる。PowerEdge MXは、2018年後半に販売開始される予定だ。
Dell EMC PowerMaxの設計上の特徴は、NVMeの包括的なサポートと、ビルトインされたリアルタイム機械学習エンジンだ。Dell EMCの主力ストレージシステムのアーキテクチャや機能をベースにしたストレージアレイであり、最大1000万IOPSを提供するという。
また、PowerMaxは「NVMe over Fabrics」や、高速かつ低レイテンシのストレージクラスメモリ(SCM)もサポートし、高速、スマートで効率的なだけではなく、極めて要件の厳しいアプリケーションワークロードも処理できる。
さらに、PowerMax OSにビルトインされた機械学習エンジンは、自律型ストレージを現実のものにし、予測分析やパターン認識を利用して性能を最大化するとともに、管理のオーバーヘッドを少なくしている。
PowerMaxは、インライン重複排除機能や改良された圧縮機能も搭載し、データを最大で5分の1に削減する他、業界をリードするセキュリティ機能、保護機能、耐障害機能も提供する。可用性に関しては99.9999%以上の稼働率を実現し、ビジネスクリティカルアプリケーションのダウンタイム回避を支援するという。
オールフラッシュアレイのDell EMC XtremIO X2は、新OS「XIOS 6.1」の搭載で大幅にアップデートされている。効率的なWAN経由のレプリケーションが目玉機能だ。
メタデータを認識するXtremIO X2のネイティブレプリケーションは効率が高く、アプリケーションワークロードのデータ保護レベルも引き上げる。データの差分のみをリモートサイトに送信することで必要帯域幅を75%以上減らすので、ネットワークコストの節約も可能だ。このレプリケーションにより、ディザスタリカバリーサイトで必要なストレージ容量は最大38%少なくなり、RPO(Recovery Point Objective:目標復旧時点)は30秒に設定できるという。
Dellは、前世代より最大55%安価なXtremIO X2のエントリーモデルも発表した。XtremIOのユニークなメタデータ中心型アーキテクチャにより、インラインデータ削減(省容量が可能なインメモリコピー、重複排除、圧縮)などのフルデータサービスを提供する。ミッドレンジ以上の価格帯のモデルは、99.999%以上の稼働率を実現し、エンタープライズグレードの機能を提供する。
コンバージドインフラのDell EMC VxBlock System 1000では、新オプションとしてPowerMaxとXtremIO X2が利用可能になる。これにより、顧客は高速、スマートで効率的なストレージの恩恵を受け、ITやデジタルトランスフォーメーションの取り組みをよりシンプルかつ柔軟に進めることができるという。
モダンデータセンター向けモジュラーインフラソリューションであるPowerEdge MXは、Dell EMCの動的インフラに沿って設計されている。顧客はPowerEdge MXにより、新しいワークロード向けにITインフラを柔軟に構成し、最適化できる。PowerEdge MXは高密度仮想化、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS)およびソフトウェア定義型ネットワーキング(SDN)、ネットワーク機能仮想化(NFV)、ビッグデータ分析環境に適しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.