NECは、ユニファイドストレージ製品「iStorage M シリーズ」の新製品として、HDD/SSDハイブリッドモデル3機種と、オールフラッシュモデル1機種を発売。併せて、ストレージの性能分析と問題点の改善策を提案する「iStorage性能分析サービス」の提供も開始した。
NECは2018年6月7日、仮想化やクラウド環境向けのストレージ「iStorage Mシリーズ」の新製品4機種と、ストレージの性能状況を把握・分析し、改善策を提案する「性能傾向分析サービス」など、2種を含む運用支援サービス「iStorage性能分析サービス」の販売を開始した。
iStorage Mシリーズは、高い信頼性が求められる基幹システムや社会インフラシステム、ビッグデータ解析などのプラットフォーム製品群として展開するユニファイドストレージ。今回、ローエンドモデルを刷新し、HDDとSSDの混載が可能なハイブリッドモデル「iStorage M12e」「iStorage M120」「iStorage M320」の3機種と、オールフラッシュモデル「iStorage M320F」を販売する。
新製品では、最新CPUを採用し、メモリ搭載容量を最大4倍に拡張した他、高速インタフェースを採用するなど、ハードウェアを刷新。処理性能を従来機種比で最大4倍に向上している。
さらに、仮想化の伸展により、業務サーバやデータベースサーバ、VDI(仮想デスクトップインフラストラクチャ)などのサーバ集約が進み、サーバからのアクセスが集中するストレージにはより高い処理能力が求められることから、SSDの長寿命化やフラッシュメモリ用に特化した性能を強化。2018年10月以降には、データ圧縮によりSSDの使用効率を向上する機能にも対応予定で、これにより、バックアップ用途に加えて運用系の業務データに対しても、格納容量を削減し、コスト削減を実現するとしている。
また、ストレージの効率的な運用をサポートする「iStorage性能分析サービス」も開始。ストレージの負荷状況を示す性能レポートを作成し、状況把握と作業負荷軽減を支援する「性能レポートサービス」と、負荷状況の推移を基にストレージアクセスの問題点の兆候を検出・分析し、改善策を提案することでシステムへの影響を未然に回避する「性能傾向分析サービス」の2つのサービスを提供する。
ストレージ新機種の価格(税別)は、iStorage M12eが79万円から、iStorage M120が108万4000円から、iStorage M320が569万円から、iStorage M320Fが709万円から。出荷開始日はいずれも2018年7月2日。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.