羽田JAL国際線ラウンジで、スマートグラスで見る3D映像サービスを体験――KDDIとJALが共同実証

KDDIとJALは、2018年6月20日から29日の期間限定で羽田空港のJAL国際線ラウンジで、スマートグラスを利用した映像視聴サービスの共同実証を行う。来場者にスマートグラスを貸し出し、3Dコンテンツを視聴してもらう。視線でコンテンツを選ぶUIも体験できる。

» 2018年06月19日 11時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 KDDIは2018年6月18日、日本航空(JAL)と連携し、羽田空港国際線ターミナルのJAL国際線サクララウンジ・スカイビューで、スマートグラスを利用した3D映像視聴サービスの実証実験を行うと発表した。

 実施期間は、2018年6月20日から29日までの午前7時〜午後12時30分を予定。来場者に専用のスマートグラスを貸し出し、KDDIが提供する数種類の3D映像コンテンツから好みのものを無料で視聴してもらう。ラウンジ内の席に座りながら、スマートグラス越しに目の前に広がる大きなスクリーンで映像を楽しめるという。

Photo スマートグラスの利用イメージ。実証実験ではスマートグラスを貸し出し、KDDIが提供する3D映像のコンテンツを楽しめる

 提供予定の映像コンテンツは、「沖縄の美しい海(沖縄、座間味島)」「北アルプスの雄大な山々」「ユウリ3Dマジックショー」「ネコのミーちゃん」「OSAKA 360」など。

 スマートグラスを通して希望のコンテンツの写真を見ることで、自動的にコンテンツが再生される仕組み。これは、スマートグラスに搭載された専用の映像視聴アプリで実現しており、スマートグラスを利用した新たなユーザーインタフェース(UI)体験も楽しんでもらえるとしている。

Photo 実証実験で提供予定の3D映像コンテンツ

 使用するスマートグラスは、xR技術(VR:Virtual Reality、AR:Augmented Reality、MR:Mixed Realityの総称)に対応したスマートグラス「R-9」。R-9は、2018年4月にKDDIと戦略的パートナーシップを締結した米ODG(Osterhout Design Group)が開発。約1300万画素のフロントカメラを搭載し、50度の広い視野角を備え、シネマワイド22:9と16:9の表示に対応。ハリウッド映画などの映像再生クオリティーを認証する「THXディスプレイ規格」を取得した表示性能で高画質ビデオを視聴できる。

 なお、実証実験では、KDDIはスマートグラスデバイスとスマートグラス向け映像視聴アプリ、映像コンテンツを提供し、JALはスマートグラス向け映像視聴サービスの企画、オペレーションを担当。実証実験を通して、ラウンジでの新たな過ごし方や、機内での利用を視野にした映像などのエンターテインメントの可能性など、xR技術による新たな体験の創出を目指すとしている。

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