NECは、NTTドコモの「ドコモ5Gオープンクラウド」向けにIaaS基盤を提供する。VMware製品を活用したハイパーコンバージドインフラを採用し、NEC Cloud IaaSの運用実績を活用することで、高い可用性と機密性を備えたIaaS基盤を短期間で構築し、提供する。
NECは2018年7月5日、NTTドコモの「ドコモ5Gオープンクラウド」向けにIaaS基盤を提供すると発表した。ドコモ5Gオープンクラウドは、NTTドコモが運営する常設5G技術検証環境に直結したクラウド基盤。「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参画する企業や団体に向けて技術検証環境を提供する。
次世代移動通信技術「5G」では、デジタルトランスフォーメーションの進展に伴い、多様で高度な新しいソリューションをリーンスタートアップで創出するため、迅速にIT環境を用意できるクラウド基盤が求められるという。同社がNTTドコモに提供するIaaS基盤では、VMwareの製品を活用したハイパーコンバージドインフラを採用。また、NEC Cloud IaaSで運用実績があるIDとアクセス管理の仕組みも活用することで、高い可用性と機密性を備えたIaaS基盤を短期間で構築し、提供するとしている。
ストレージシステムにはフルSSD(Solid State Drive)を採用して、高速な入出力性能を確保した。仮想マシンの払い出しといったIaaSの運用や監視、パッチ適用、バックアップなどに必要な機能は、全て事前に動作を検証する。
機密性については、事前申請に基づいてIDを発行し、許可のないアクセスを点検したり、システム操作内容を記録したりするなどで、作業者の不正を防止する。これにより、外部委託先による情報漏えいや不正行為などを未然に防止できるとしている。
なお、利用者の運用負荷軽減を図り、安定稼働を確保するために、IaaS基盤の運用はNECが受託する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.