AWSは、クラウド型リレーショナルデータベース「Amazon Aurora」の新しい自動デプロイオプション「Aurora Serverless」の正式提供を開始した。
Amazon Web Services(AWS)は2018年8月9日(米国時間)、「Amazon Aurora Serverless」(Aurora Serverless)の正式提供を開始したと発表した。Aurora Serverlessは、AWSのクラウド型リレーショナルデータベース「Amazon Aurora」の新しいデプロイオプション。データベースインスタンスやクラスタを管理することなく、クラウド内でデータベースを実行できる。
Aurora Serverlessは、データベースの起動とシャットダウン、データベースキャパシティーのスケールアップまたはスケールダウンを、アプリケーションのニーズに基づいて自動的に行う。そのため断続的または周期的に実行される、使用パターンの予測が困難なワークロード向けのオプションとなっている。
AWSは、Aurora Serverlessが適しているユースケースとして、使用頻度が低いアプリケーションや、必要なインスタンスサイズが不明な新規アプリケーション、変動しやすいワークロード、予測不可能なワークロード、開発/テストデータベース、マルチテナントアプリケーションを挙げている。
顧客はAurora Serverlessによって、データベースキャパシティーのプロビジョニングや管理を行う必要がなく、オーバープロビジョニングによって高い初期コストがかかったり、リソース不足でパフォーマンスやユーザー体験に問題が生じたりする心配がないという。AWSは、顧客がAWSマネジメントコンソールでデータベースエンドポイントを作成して、必要に応じてデータベースのキャパシティー範囲を指定し、アプリケーションを接続すれば、残りの作業をAurora Serverlessが処理するとしている。
料金は秒単位の従量課金制となっており、データベースが使用されているときにのみ発生する。
AWSのデータベース、アナリティクス、機械学習担当のバイスプレジデントを務めるラジュ・グラバニ氏は、Aurora Serverlessの意義を次のように説明している。
「ますます多くの顧客が、本番アプリケーションやデータベースをOracleやSQL ServerからAmazon Auroraに移行している。高い可用性と耐障害性、低コストが支持されているからだ。われわれはAurora Serverlessのリリースにより、例えば、開発/テストワークロードや、季節的な要因で利用が急増することがあるアプリケーションなどの使用パターンが予測しにくい断続的または周期的なワークロードの費用対効果をさらに高めた。これによってAuroraは、想像し得るあらゆるワークロード向けに一段と魅力を増した」
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