TISは、「BCLチェーン」の普及を目指すスタートアップのブロックチェーンロックに出資。ブロックチェーンを活用するシェアリングサービスの提供で協業する。「民泊」「店舗管理」「ビル管理、スマートシティー」「介護」などの分野で、シェリングエコノミーの実現とサービスの提供を目指す。
TISは2018年8月23日、ブロックチェーン技術を用いたシェアリングサービスを提供するスタートアップ企業のブロックチェーンロックに、ベンチャー企業への投資を行うコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)から出資したと発表した。
ブロックチェーンロックは、スマートロックとスマートコントラクトを組み合わせた商用ブロックチェーンサービス「BCLチェーン」を開発する、2018年3月に設立されたスタートアップ企業。BCLチェーンの普及に向け、BCLチェーンによるトークンエコノミーの形成を目指しており、最初のユースケースとして「宅配ボックス」「コインランドリー」などのスペースレンタルビジネスをはじめとしたIoT活用のシェアリングビジネスを中心に、決済インフラとしての参入を狙う。
ブロックチェーンロックによると、BCLチェーンが提供するブロックチェーンは、ブロックチェーンのセキュリティに守られた強固なスマートロックで、高速なスマートコントラクトを実現するBCLチェーンとの連携により、「P2Pで自ら契約締結と支払いをする鍵」として、シェアリングビジネスを高度化できるとしている。
TISは、「デバイス間の支払いとスマートコントラクトの実行を確実かつセキュアに実行するBCLチェーンをベースに構築されるシェアリングサービス基盤」と、TISが長年培ってきた「システム開発と保守運用の経験」を組み合わせて、企業の既存業務のデジタル化や新規ビジネスの創発を推進するという。
具体的には、「民泊」「店舗管理」「ビル管理、スマートシティー」「介護」などの分野で、BCLチェーンを活用したスマートロックやシェリングエコノミーの実現と、ブロックチェーンロックが発行する「BCLトークン」を使ったサービスの提供を目指す。
提供するサービスの決済機能には、TISの決済ソリューション「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」のQRコード決済や、BCLトークンを用いたIoT決済などのシステムと連携していく。
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