Lakeside Software、ワークスペース分析ソリューション「Lakeside SysTrack 8.4」を発表ワークスペース環境を「AIOps」で分析

Lakeside Softwareは「Lakeside SysTrack 8.4」を発表した。IT運用支援ツール「AIOps」を提供し、技術者が対応するエンドユーザーからの問い合わせやインシデントの数を削減するという。日本では、2018年第四半期に提供を予定している。

» 2018年09月06日 14時00分 公開
[@IT]

 Lakeside Softwareは2018年9月5日、「Lakeside SysTrack 8.4」を発表した。IT運用支援ツール「AIOps」(Artificial Intelligence for IT Operations)などを新たに備える。障害の予兆をリアルタイムに検知したり、発生条件を特定したりできるという。

 SysTrackは、PCやサーバにおけるユーザーの操作やシステムの状況を定量的に可視化、分析するソリューションだ。物理端末や仮想端末にインストールしたエージェントから、1000種類以上の計測値を自動収集する。

 15秒単位でアプリケーションやネットワークなどのリソースの利用状況を確認できる機能や、ユーザーがアプリケーションの起動にかかった時間のようなユーザー体験を可視化する機能を備える。

SysTrackの概要 SysTrackの概要

 SysTrack 8.4では、IT運用支援ツール「AIOps」を提供する。アプリケーションの起動時間、クラッシュ頻度、ネットワークの再送回数などの挙動、性能をリアルタイムに検知。それらの情報を基に、障害の発生条件をOSやシステムリソースごとに分析、特定できる。検知された情報は、今回追加された「Tray-App」を通じて、エンドユーザー自身に通知することもできる。

IT運用支援ツール「AIOps」 IT運用支援ツール「AIOps」
「Tray-App」 「Tray-App」

 また、障害の発生条件が複雑な場合、例えば「特定のソフトウェアのバージョンが上がってからクラッシュが増えている」といった条件を特定するための独自言語を「センサー」として新たに提供。スクリプトやSQLに関する知識不要で、複雑な発生条件を特定できるという。

 さらに、システムに接続しているデバイスをグラフィカルに確認できる「Hardware Diagram」機能や、「ServiceNow」「Splunk」などと収集したデータを連携させる機能も備える。これらは、一部機能を除き、日本語でも2018年第四半期から提供する予定だ。

システムへ接続するデバイスをグラフィカルに表示する「Hardware Diagram」 システムへ接続するデバイスをグラフィカルに表示する「Hardware Diagram」
「ServiceNow」や「Splunk」とのデータ連携に対応 「ServiceNow」や「Splunk」とのデータ連携に対応

 Lakeside Softwareでは「SysTrack 8.4を活用することで、事前予防的に障害を回避したり、セルフサービスを介してエンドユーザーが問題を自己診断したりすることができる。技術者が受け付ける問い合わせやインシデント数を削減し、人件費や時間を損なわずにサービス全体の品質改善とシンプルなIT運用を可能にする」としている。

日本語に対応(一部機能を除く) 日本語に対応(一部機能を除く)

【訂正:2018年09月06日午後19時30分】初出時、タイトルや本文に「SaaS」という表現が含まれていましたが、正しくはSaaSではありませんでした。お詫びして訂正いたします(編集部)。

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