Amazon Web Services(AWS)はクラウドベースデスクトップサービス「Amazon WorkSpaces」で、複雑なグラフィックスアプリケーション向けの構成オプションを選択できるようにした。
Amazon Web Services(AWS)は2018年10月18日(米国時間)、マネージド型のクラウドベースデスクトップサービス「Amazon WorkSpaces」の新しい「GraphicsPro」バンドルを発表した。
Amazon WorkSpacesでは、用途に応じたハードウェアやソフトウェアの構成を「バンドル」という形で選択できる。これまでは「バリュー」「スタンダード」「パフォーマンス」「パワー」「グラフィックス」といったバンドルが用意されていた。
新しいGraphicsProバンドルは、NVIDIAの仮想デスクトップおよびアプリケーション用の高性能グラフィックスアクセラレーター「Tesla M60 GPU」、8GBのGPUメモリ、柔軟なストレージ(ルートボリューム、ユーザーボリュームともそれぞれ100GB〜1TB)といった構成となっている。
AWSは、GraphicsProバンドルが、3D可視化や3Dレンダリング、画像処理、ビデオエンコーディング、地震可視化、データマイニングなどの複雑なグラフィックスアプリケーションに最適だとしている。こうしたアプリケーションは、専用のGPUハードウェアと大量のGPUメモリによる非常に高パフォーマンスのグラフィックス処理機能を必要とする。GraphicsProバンドルを使えば、クラウドにグラフィックスワークステーションをオンデマンドでデプロイでき、専門的で高価な物理的なグラフィックスワークステーションを購入、管理する必要がないという。
Amazon WorkSpacesのGraphicsProバンドルは、2018年10月18日からアジアパシフィック(東京)を含むAWSの世界7リージョンで提供開始された。ユーザーは、Windows 10ライセンスを含むGraphicsProインスタンスをデプロイでき、自分のWindowsライセンスを使うこともできる。
GraphicsProバンドルは、Amazon WorkSpacesマネジメントコンソールでGraphicsProを選択して起動するか、「Amazon WorkSpaces API」で起動できる。
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