AIがピアノを指導 「音楽の3要素」で演奏を判定――NTTドコモ、「AIピアノコーチ」のトライアル提供を開始

NTTドコモは、音響認識技術を活用したピアノ演奏支援アプリ「AIピアノコーチ」のトライアル提供を開始。音楽の3要素「メロディー」「ハーモニー」「リズム」で演奏レベルを判定する。島村楽器が音楽教室のノウハウを提供している。

» 2018年10月23日 11時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 NTTドコモは2018年10月22日、ピアノの演奏レベルを判定、可視化し、適切なアドバイスやレッスンを提供する楽器演奏コーチングサービス「AIピアノコーチ」のトライアル提供を開始した。

 演奏音の認識、判定には、NTTのAI技術群「corevo」の音響認識技術を活用。専用アプリをインストールしたスマートフォン/タブレットで、ユーザーのピアノ演奏音を認識し、音楽の3要素である「メロディー」「ハーモニー」「リズム」の3軸で演奏を判定する。

Photo
ALTALT ピアノ演奏音を認識して、演奏の正誤を判定

 さらに演奏結果に応じて、苦手箇所や癖を考慮した上達へのアドバイスを提供。

 演奏レベルが可視化されることで、ピアノ演奏の得手不得手を定量的に確認、把握でき、レッスンプログラムを通じて、手軽に楽しくピアノレッスンを続け、上達を目指すことができる。

Photo 演奏レッスンをアドバイス

 演奏結果の評価やアドバイスの他にも、目標曲に対する練習ステップの提示、各種演奏支援機能(自動譜めくり、伴奏、苦手区間の繰り返し練習、お手本動画、音階表示、楽譜への書き込み)などを備える。

 レッスン内容やアドバイスには、島村楽器が協力し、同社が50年以上にわたって培ってきたレッスンのノウハウやアドバイスを提供している。

 専用アプリは、「AIピアノコーチ」サイトなどからダウンロード可能。対応機種は、Android OS 5.0以上。トライアル提供開始時点では、全機能やコンテンツを無料で利用できる。2018年12月以降は、一部機能やコンテンツなどの有料化を検討しているとのこと。

 NTTドコモでは、トライアル提供を通じて、ユーザーの利用状況やアンケートなどによるフィードバック結果を評価し、ニーズなどを確認した上で、2019年春の本格提供開始を目指す方針。また今後は、ピアノ以外の楽器にもサービス適用を検討している。

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