NTTテクノクロスは、対話ロボット「Sota」を使ったマルチリンガル対応のロボット案内サービス「AMARYLLIS」の販売を開始する。Sotaの発話中でも話しかけることができ、人に近い自然なテンポで対話できる案内サービスを簡単に構築できる。
NTTテクノクロスは、コミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」を活用し、自然なテンポでスムーズな会話ができるマルチリンガル対応のロボット案内サービス「AMARYLLIS(アマリリス)」を2018年11月30日から販売する。
AMARYLLISは、Sotaとタブレット、ディスプレイを連携させ、日本語/英語/中国語/韓国語の4カ国語に対応した案内サービスを簡単に構築できるソリューション。
今回、Sotaに新しく「対話円滑化SDK」を搭載し、人とロボットが自然なテンポで会話できるようにした。これにより、ユーザーエクスペリエンス(UX)の高いロボット案内サービスを構築、提供できる他、定型的な案内業務をロボットに任せることで、業務負担や人的コストの削減に貢献するという。
対話円滑化SDKは、音声対話用ソフトウェアを開発するためのツールキット。NTTサービスエボリューション研究所が開発した「対話円滑化技術」をNTTテクノクロスが実用化した。対話円滑化技術は、ウェイクワード(音声アシスタントを起動する際の音声コマンド)なしで、いつでもシステム側に話しかけられる機能や、システム側の発話中にユーザーが割り込んで話し始めるとシステム側の発話を中断して話を聞き取る機能などを実現する。
コミュニケーションロボットを使った案内サービスは、訪日外国人をはじめとした観光客対応で活用が進められているが、従来のロボットでは話しかけるタイミングをつかみにくい、話の途中で話しかけた場合は聞き取ってくれたかどうか分からないなど、コミュニケーションにおける“間の悪さ”が要因となり、期待した導入効果を得られないケースもあるという。
AMARYLLISでは、Sotaが発話している最中でも話しかけることができるうえ、話しかけられると発話を途中でやめ、目の色で話を聞き取ったことを伝えてくれるため、人との対話に近いスムーズなやりとりが可能になる。
案内サービス用のコンテンツや、利用者の話しかけに対してSotaがどのような返答をし、ディスプレイにどの案内画像を表示するかといった対話ルールなどは、Microsoft Excelで作成、編集できる。
AMARYLLISの利用価格は、初年度は年額65万円(税別)から、2年目以降は年額52万円から。ロボット本体(Sota)と、Windows OS上で動作するAMARYLLIS制御アプリケーションをセットで提供する。その他のハードウェア(AMARYLLIS制御用PC、タブレット、ディスプレイ、ルーターなど)とインターネット回線は、別途、利用者側で用意する必要がある。
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