AWSがサーバレスのための軽量VM、FirecrackerをOSSとして公開収容効率を高めながら分離を実現

Amazon Web Services(AWS)は2018年11月27日、米ラスベガスで開催中のAWS re:Invent 2018で、サーバレスコンピューティングのための軽量仮想マシン(VM)、「Firecracker」をオープンソースソフトウェアとして公開したことを明らかにした。

» 2018年11月27日 22時46分 公開
[三木泉@IT]

 Amazon Web Services(AWS)は2018年11月27日、米ラスベガスで開催中のAWS re:Invent 2018で、サーバレスコンピューティングのための軽量仮想マシン(VM)、「Firecracker」をオープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開したことを明らかにした。

 AWSはAWS LambdaやAWS Fargateといったサーバレスサービスを、セキュリティおよびリソース分離の観点から、各顧客専用のインスタンスを割り当てて提供してきた。だが、これらのサービスが成長してくるにつれ、収容効率を考える必要が出てきたという。

 そこでAWSが開発したのがFirecrackerというOS未満のマイクロVMで、これにより、セキュリティおよびリソース分離といったメリットをもたらす一方、仮想化を挟むことによる収容効率の低下を防ぐことができるとする。

Firecrackerは最低限の機能だけを搭載したマイクロVM

 FirecrackerはKVM上で動作。その上で動くコンテナなどのために、ネットワーク/ストレージを中心としたシンプルなI/Oインタフェースを提供する。メモリ消費は、マイクロVM当たり5MBという。単一のインスタンス上で、数千のマイクロVMを動かせるという。

 AWSはFirecrackerの開発を、世界中の開発者とともに進めていきたいとしている。

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