Microsoftは、オープンソースの構成管理ツール「Ansible」について完全に構成されたAzure Marketplaceソリューションを提供開始した。
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Microsoftは2019年1月30日(米国時間)、Red Hatが開発するオープンソースの構成管理ツール「Ansible」について、完全に構成されたAzure Marketplaceソリューションの提供を開始したと発表した。
Microsoftは2018年にAnsible対応を2つ実現している。一つは、「Azure Cloud Shell」のBashにAnsibleをプリインストールして、すぐに利用できるようにしたこと。もう一つは、「Visual Studio Code」のAnsible拡張をリリースしたことだ。今回のAzure Marketplaceソリューションのリリースで、Ansibleサポートをさらに推し進めた。
Microsoftは今回、Azure上のインフラのプロビジョニングやオーケストレーションを自動化するAnsibleによる一連のクラウドモジュールをリリースした。Azure用のAnsibleクラウドモジュールを使用するには、Azure APIによる認証が必要だ。
今回のAnsibleソリューションにより、チームでAzureリソースの管理ID(旧称:Managed Service Identity:MSI)とともに、Ansibleを使用できる。「Azure Active Directory」をサポートする任意のサービスに対して認証を行うことができ、コードや環境変数には資格情報が不要であることを意味する。
Ansibleのソリューションテンプレートでは、デフォルトでAnsibleの最新バージョンを使用する。必要に応じて2.5.0以降のバージョンのAnsibleを指定することもできる。「Azure CLI」も利用可能だ。これらの機能により、一貫性のあるホステッドAnsibleインスタンスをクラウドの構成管理や本番運用に利用できる。
AzureポータルでAnsibleを検索するか、Azure MarketplaceのAnsibleページにアクセスし、「GET IT NOW」を選択すると、ホステッドAnsibleインスタンスが作成される。
Ansibleの処理手順書(Playbook)は、ローカル環境で作成後、完全に構成されたAnsibleホストで実行するのが一般的だ。Microsoftは、Ansible拡張の安全なシェルサポートを追加し、Ansible開発者がPlaybookやワークスペース全体をコピーし、リモートAnsibleホストで実行できるようにした。
Ansible開発者はVisual Studio CodeでAnsible拡張を使って、Playbookを開発し、Ansibleソリューションで作成された完全に構成済みのAnsibleホストで実行できる。
仮想マシンには、ローカル環境からAnsibleホストへの接続に使われるサブスクリプションへのアクセスを許可する必要がある。
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