Microsoftの「Azure IoT Edge」を仮想マシン上で動作させることが可能になった。
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Microsoftは2019年2月5日(米国時間)、「Azure IoT Edge」を仮想マシン(VM)上で動作させることが可能になったと発表した。
Azure IoT Edgeでは、Microsoftの各種「Azure」サービスやサードパーティーサービス、カスタムコードをクロスプラットフォームのIoTデバイス上に直接デプロイして実行する。クラウドインテリジェンスをローカルで実現するフルマネージドサービスだ。
Azure IoT Edgeは各種のLinuxとWindows OSに加えて、「Raspberry Pi」よりも小規模なデバイスからサーバまで、幅広いハードウェアをサポートしている。
これまでは、これらのサービスやコードをAzure IoT Edgeモジュールにコンテナ化し、さまざまなデバイス上でローカルに実行していた。個々のデバイス上で動作するAzure IoT Edgeランタイムが、デバイスにデプロイされたモジュールを管理していた。
Azure IoT EdgeをVMで動作させる際、さまざまな仮想化技術を利用できる。
例えば、VMwareは「VMware vSphere」を使って、Azure IoT EdgeをVMにデプロイするプロセスを簡素化している。さらに、vSphere 6.7以降では「Trusted Platform Module(TPM)」のパススルーサポートを提供し、Azure IoT Edgeがハードウェアの「Root of Trust(信頼の基点)」を利用して、キュリティフレームワークを維持できるようにしている。
Microsoftによれば、VMware vSphereにおけるIoT Edgeサポートは、AIなどのサービスを既存インフラで実行したい顧客の選択肢を広げるという。
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