2019年1月、年明けのTwitterセキュリティクラスタでは「ZOZOの前澤社長のツイート」や「Coinhive裁判」の他、「宅ふぁいる便」の情報漏えいが大きな話題となりました。
2018年の年末は「PayPay」に参加された方が多かったでしょう。使った金額が全部戻ってくる可能性があったからです。続いて2019年の年始にはZOZO社長の前澤友作氏が、お年玉として100人に100万円、計1億円をプレゼントするという発表を行い、話題となりました。前澤氏のTwitterアカウントにフォローしてリツイートすることが条件でした。
これに反応した、お金が欲しい人たちや取りあえず祭りに乗ってみようというTwitterユーザーがタイムライン(TL)を埋めるほどリツイートしていました。フォロー&リツイートされた読者の方も多いのではないでしょうか。そして本当に100人に100万円が送られたようです。
愉快犯なのか模倣犯なのか、理由はよく分かりませんが、前澤氏に便乗してたくさんの偽アカウントが出現。これがセキュリティクラスタに注目されました。二匹目のドジョウを狙って偽アカウントをフォローしたり、リツイートしたりした人も多くいたようです。
偽アカウントの内容はさまざまです。前澤氏と同じように、フォローとリツイートを行うとお金を渡すというアカウントもありましたが、仮想通貨を渡すとそれより多くの仮想通貨を返すといううさんくさい偽アカウントや、怪しいWebサイトに誘導する偽アカウントも多数現れました。また前澤氏とは無関係に、独自のプレゼント企画を行うアカウントも少なくありませんでした。
怪しいアカウントの大半はすぐにTwitterの運営によって凍結されていたようですが、それでも新たな偽アカウントが1月を通して現れ続けていました。
今回前澤氏だけでなく、偽物までフォローしてしまった方は、お金が欲しい貪欲な人物だと認識されてターゲッティングされる懸念もあります。怪しいアカウントを相手にするのは、なるべく避けた方がよいのではないでしょうか。
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