Microsoftは、オープンソースのUWPアプリ開発ツールキットの最新版「Windows Community Toolkit v5.1」を公開した。画像処理関連の拡張などを施した。
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Microsoftは2019年2月13日(米国時間)、オープンソースのUWP(Universal Windows Platform)アプリケーション開発ツールキットの最新版「Windows Community Toolkit version 5.1」(以下、v5.1)を公開した。
Windows Community Toolkitはヘルパー関数やカスタムコントロール、アプリサービスなどを含み、Windows 10用UWPアプリの開発を支援するもの。
v5.1の主な機能強化点は、「Lottie-Windows」ライブラリの搭載による高品質アニメーションのサポート、リモートデバイスを選択するためのコントロール、画像をトリミングするためのコントロールなどだ。これらの強化点の概要は次の通り。
新しいライブラリであるLottie-Windowsは、Windows.UI.Composition APIを利用することで、Windows 10(Version 1809)で高品質アニメーションをサポートする。このライブラリにより、「Bodymovin」を使って生成されたJSONファイルや、Windowsアプリでの再生に最適化されたコード生成クラスを利用することが可能になる。Lottie-Windowsは、コミュニティープロジェクト「LottieUWP」の後継だ。
新しい「Lottie Viewer」アプリをMicrosoftストアからインストールすると、アニメーションをテストしたり、Windowsアプリに最適化されたコードを生成したりできる。
「RemoteDevicePicker」コントロールを採用すると、ユーザーがダイアログからデバイス(近くにあるデバイスやクラウドにアクセスできるデバイス)を選択できるようになる。アプリはこの情報を使って、選択されたデバイス上でさまざまなシナリオ(アプリを開く、コミュニケーションを行うなど)を実行する。
これは、さまざまなデバイス(Android、iOS、Windows)にまたがってユーザー中心のシームレスなエクスペリエンスを提供するためのプラットフォーム「Project Rome」によって可能になる。
例えば、(MS Graph APIを使って)アプリやWebサイトが、あるデバイスから別のデバイスにタスクを引き継いだり、リモートコントロールのように、デバイス間で相互にやりとりするコンパニオンエクスペリエンスを提供したりといった機能を実現できる。
新しい「ImageCropper」コントロールを使えば、画像をトリミングする機能を簡単にアプリへ組み込むことができる。
Windows Community Toolkit v5.1では、v5.0に続いてコントロールのアクセシビリティーの向上を図っている。コントロールのキーボードナビゲーションやハイコントラスト、ナレーターにとっての読みやすさといった点が修正された。
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