MicrosoftのPythonチームによれば「Windows 10 May 2019 Update」では、「Python」を初心者でもインストールしやすくなったという。Microsoft Storeを用いており、今後は他のプログラミング言語にも同様の対応を広げる計画だ。
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MicrosoftのPythonチームは2019年5月21日(米国時間)、同日に一般提供を開始した「Windows 10 May 2019 Update」では、「Python」が初心者でもインストールしやすくなったことを公式ブログで紹介した。
Windowsは主要なOSの中で唯一、デフォルトではPythonインタープリタがインストールされていない。Pythonを導入する方法は多数あり、初心者ほど、どうすればよいか悩むことになるという。
Pythonチームはこのような認識を受け、PythonのディストリビューションをMicrosoft Storeで公開するというコミュニティーの取り組みに協力した。
Microsoft Storeで公開されたPythonディストリビューションは、コミュニティーによってメンテナンスされている。Windows 10へ簡単にインストールでき、インストール後は、python、pip、idleといった一般的なコマンドを利用できる(Linuxと同様にバージョン番号も認識される)。
Windows 10 May 2019 Updateでも、Pythonは従来と同じようにWindows 10から完全に独立している。だが、pythonやpython3コマンドを実行した場合、Microsoft StoreのPythonページに直接誘導されるように変わった。
PythonチームによればMicrosoft StoreにあるPythonパッケージは、ユーザーがPythonを使い始めるのに最適だという。Pythonコミュニティーに参加してきた経験も踏まえて、このパッケージをデフォルトの選択肢として、喜んで支持するとも述べている。
同チームは今後、他の開発ツールについても、Microsoft Storeとの統合を実現し、ユーザーがインストールする際の手間を軽減する計画だ。
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