Microsoftは、「Microsoft Cloud App Security」のシャドーIT検出機能を拡張した。主要なパブリッククラウドサービスのIaaSやPaaSでホストされているシャドーITリソースを特定できるようにした。
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Microsoftは2019年5月29日(米国時間)、モバイル管理とセキュリティのためのプラットフォーム「Microsoft Enterprise Mobility + Security」に含まれる「Microsoft Cloud App Security」のシャドーIT検出機能を拡張したことを明らかにした。
これにより、主要なパブリッククラウドサービスのIaaSやPaaSソリューションでホストされているシャドーITリソースを特定できるようになった。
Microsoft Cloud App Securityは、企業で使われているクラウドアプリケーションの検出や、行動分析、リスク評価、データ保護、脅威対策といった機能を備え、クラウド環境を包括的に管理してセキュリティ体制を強化するソリューション。
シャドーITは、企業のビジネス部門などがIT部門を通さずに運用しているITを指す。IT部門の管理下にないことから、企業に重大なセキュリティリスクをもたらす恐れがある。
拡張されたシャドーIT検出機能では、「Microsoft Azure」の他、「Amazon Web Services」(AWS)、「Google Cloud Platform 」(GCP)のIaaSやPaaSでホストされているシャドーITリソースを特定できるようになった。Microsoftは近いうちに、こうしたシャドーITリソースの検出対象となるクラウドサービスをさらに増やす計画だ。
Microsoft Cloud App Securityポータルの新しい「Discovered resources」(検出されたリソース)タブを利用することで、これらのクラウドサービスのIaaSやPaaSで実行されているカスタムアプリケーションを可視化できる。アクセスしているユーザー名の他、トランザクション数、IPアドレス、トラフィック量などを把握できる。
以下のスクリーンショットは、Microsoft Cloud App SecurityのDiscovered resourcesのビューと、特定されたリソースに関する詳細を示している。
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