IIJは2019年7月9日、企業のWebサイトを防御する「IIJマネージドWAFサービス」を発表し、提供を開始した。システム監視、運用は同社のセキュリティエンジニアが行うことで、フルマネージドの運用が可能になるという。
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インターネットイニシアティブ(IIJ)は2019年7月9日、Webアプリケーションの脆弱(ぜいじゃく)性を突く攻撃から企業のWebサイトを防御する「IIJマネージドWAFサービス」を発表し、提供を開始した。F5 NetworksのWAF(Webアプリケーションファイアウォール)エンジンを用いたクラウド型WAFサービスで、IIJ独自のWebユーザーインタフェース(UI)やサービスと連携できることが特徴だ。
同サービスはWebアプリケーションの脆弱性を狙う脅威の拡大に合わせ、WAF機能やDDoS対策、セキュリティオペレーションセンター(SOC)などのサービスを組み合わせ、一元的にセキュリティ機能を提供するもの。IIJはこれまでもWAFサービスを提供しているが、同日発表された「Webセキュリティプラットフォーム」の一部として組み合わせることができるよう、連携機能を強化した新たなサービスとして提供される。
WAF機能は、F5 NetworksのWAFエンジン「BIG-IP Application Security Manager(ASM)」を利用している。この機能に加え、IIJが独自の日本語UIを提供。さらにシステム監視、運用を同社のセキュリティエンジニアが行うことで、フルマネージドの運用が可能になるという。
IIJが提供する日本語UIは、同社が持つ経験から、必要となる情報を一覧で見られるように構成したもの。送信元IPアドレスや攻撃種別、検知理由、検知時の動作(アラート/ブロックなど)が表示される。
またIIJマネージドWAFサービスは、同社が提供している「IIJ C-SOCサービス」、およびIIJの情報分析基盤によるナレッジを連携させることも可能だ。防御帯域は10Mbps〜1Gbpsで、料金は個別見積もりとなるが、IIJは月額費用例として、10Mbpsの帯域で1FQDNのシングル構成の場合、15万4000円で提供するとしている。
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