キャスターが発表したリモートワークによる働き方と生活の変化に関する意識調査によると、リモートによって作業効率が向上するだけでなく、家族関係も良好になったことが分かった。
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キャスターは2019年7月17日、自社の従業員を対象に実施した、リモートワークによる働き方と生活の変化に関する意識調査の結果を発表した。調査結果によると「リモートワークによって作業効率が向上し、家族関係が良好になった」としている。
キャスターはリモートワークを全社で採用している。従業員の7割以上が、入社理由をリモートワークとしており、現在700人以上の従業員がリモートワークで働いている。今回の調査では、出社を前提とした働き方とリモートワークの比較について尋ねた。
まず、リモートワークによって仕事面で変わったこととして「仕事の作業スピードが速くなった」「不明点を相談するタイミングが早くなった」「勤務(残業)時間が減った」「まずやってみる・自ら動く体質になった」の4点について調べた。
「仕事の作業スピードが速くなった」かどうかについては、「とてもそう思う」と回答した割合が18.7%、「少しそう思う」が39.2%で、合わせて57.9%の人が作業スピードの向上を実感していた。
また、「不明点を相談するタイミングが早くなった」については「とてもそう思う」が24.4%、「少しそう思う」が33.9%。「勤務(残業)時間が減った」では、それぞれ26.9%と24.0%。「まずやってみる・自ら動く体質になった」では、それぞれ20.1%と39.6%だった。いずれの質問についても、「とてもそう思う」と「少しそう思う」の合計が半数を超えており、リモートワークではより効率的に働けていることが分かった。
次に、リモートワークによって生活面で変わったこととして、「運動量が減った」「服を買う頻度が減った」「新しいことにチャレンジするようになった」の3点について聞いた。
「運動量が減った」かどうかでは「とてもそう思う」と回答した割合は62.2%、「少しそう思う」が20.1%で、合わせて82.3%の人が運動不足を実感していた。また、「服を買う頻度が減った」についてはそれぞれ37.5%と22.6%、「新しいことにチャレンジするようになった」についてはそれぞれ18.4%と29.7%だった。特に運動不足を実感している人や服を買う頻度が減った人が多い点について、キャスターでは、通勤しなくてすむリモートワークならではの性質を顕著に表していると分析している。
一方、リモートワークを始める前後で、家族との関係の変化を尋ねたところ、「特に変わらない」と回答した割合が51.2%で過半数を占めたものの、「とても良くなった」は19.8%、「やや良くなった」は27.6%で、合計47.4%の人が「家族関係が良くなった」と答えている。これに対して「やや悪くなった」は1.1%、「とても悪くなった」は0.4%だった。この点についてキャスターでは、リモートワークを選択することで家族との関係に好影響を与えているとしている。
その他、リモートワークならではのメリットとして、周囲の煩わしい会話に気を取られたり、業務外の雑務に時間を取られたりすることがなくなったため、集中力が高まるという意見があった。その半面、自宅で仕事をするためにオンとオフの切り替えが難しいという意見もあった。
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