Microsoftはオープンソースプログラミング言語の最新版「TypeScript 3.6」のβ版を公開した。ジェネレータとイテレータでの型の扱いが改善されてしている。
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Microsoftは2019年7月19日(米国時間)、オープンソースのプログラミング言語の最新版「TypeScript 3.6」のβ版を公開した。2019年8月末に正式版のリリースを予定しており、その数週間前にリリース候補版(RC)を公開する予定だ。
TypeScriptは、静的型付けができる言語で、JavaScriptのスーパーセット。EC規格に従った最新のJavaScriptの機能を、古いWebブラウザやランタイムが扱えるようにコンパイルすることもできる。
TypeScript 3.6のβ版は、NuGetを使うか、次のコマンドラインのように、npmを使ってインストールできる(β版であるため、「@beta」が必要)。
npm install -g typescript@beta
TypeScript 3.6は「Visual Studio 2019」「Visual Studio 2017」の他、「Visual Studio Code」と「Sublime Text」でも利用できる。TypeScript 3.6の主な特徴は次の通り。
TypeScript 3.6では、イテレータとジェネレータ関数をより厳密にチェックするように改善した。例えば、従来バージョンでは、ジェネレータのユーザーには、値が生成されたのか、ジェネレータから返されたのかを区別する方法がなかった。
TypeScript 3.6では、新しい「__spreadArrays」ヘルパーを導入した。これにより、従来の仕様をベースに、「--downlevelIteration」フラグを使わずに作成した配列のスプレッドを実現するコードが、ECMAScript 2015仕様に沿って正確にモデリングされるようになった。__spreadArraysは、tslibでも利用可能だ。
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