Microsoftは、ターミナルアプリケーションの最新プレビュー版「Windows Terminal Preview 1909」を公開した。オープンソースであり、2019年9月にリリースされたCascadia Codeフォントも含む。
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Microsoftは2019年9月24日(米国時間)、ターミナルアプリケーションの最新プレビュー版「Windows Terminal Preview 1909」(September 2019 release)を公開した。オープンソースであり、Microsoft StoreかGitHubのリリースページからダウンロードできる。
Microsoftは今回のプレビュー版から、Windows Terminal Previewのバージョン表記をWindowsに合わせた。Windows Terminal Preview 1909は、従来のバージョン表記でいう「Windows Terminal Preview v0.5」に相当する。
今後は2019年末までにWindows Terminal 1.0として必要な機能を全て実装し、2020年4月に一般公開する予定だ。
Windows Terminal Preview 1909の主な変更点は次の通り。
Microsoftが2019年9月にリリースしたターミナルアプリケーションやコードエディタ向けの新しい等幅フォント「Cascadia Code」(バージョン1909.16)を搭載した。Windows Terminalをダウンロードしてインストールすると、Cascadia Codeも自動的にインストールされる。Cascadia Codeはオープンソースであり、GitHubのリリースページからダウンロードすることもできる。
設定スキーマを新たに導入した。設定スキーマでは、ユーザーが設定ファイル(profiles.json)を編集しているときに補完候補を提示し、各プロパティの定義も提供する。Windows Terminalのインストール後、設定スキーマの機能をすぐに利用できる。
スタイラスペンを使って選択操作ができるようになった。Windows Terminalではスタイラスをマウスのように扱う。Windows Terminalのウィンドウでスタイラスをドラッグ操作すると、テキストを選択できる。
Windows Terminalのキーバインドオプションに「closeWindow」を追加した。この機能を呼び出すと、ウィンドウを閉じる。ユーザーが複数のタブを開いていた場合は、全てのタブを閉じてよいかどうか確認メッセージを表示する。
現時点ではこの機能は、キーバインドを使ったときのみ利用できる。デフォルトキーバインドは[Alt]+[F4]キーだ。
なお、「閉じる」ボタンをクリックすると、closeWindow機能は動作せず、ユーザーが複数のタブを開いていた場合でも、確認画面を表示することなく全てのタブを閉じる。
Windows Terminal v0.4では、コピー時にクラッシュが起こる場合があった。このバグを修正したことで、クリップボードに何かを追加する際にたとえ失敗しても、クラッシュしなくなった。
加えて、Windows Terminalからテキストをコピーすると、行末の改行文字も含まれるようになった。
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