Microsoftは、オープンソースのターミナルアプリケーションの最新プレビュー版「Windows Terminal Preview v0.4」を公開した。設定やキーバインド、コピー機能などがアップデートされている。
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Microsoftは2019年8月27日(米国時間)、オープンソースのターミナルアプリケーションの最新プレビュー版「Windows Terminal Preview v0.4」をMicrosoft Storeで公開し、ソースコードをGitHubで公開した。
Windows Terminal Preview v0.4では、設定やキーバインド、コピー機能などをアップデートした。主な変更点は次の通り。
新バージョンでは、profiles.jsonファイルをRoamingStateフォルダからLocalStateフォルダに移動した。設定がデバイス間で自動的にコピーされないようにする措置だ。
設定が自動的にコピーされると、例えば、あるマシンで参照しているフォントが別のマシンに存在しない場合、不明なフォントの参照によってWindows Terminalがクラッシュしてしまうからだ。
1つ前の版(Preview v0.3)では、タブタイトルをカスタム文字列で上書きできる「tabTitle」設定を導入している。v0.4ではデフォルトで、実行ファイルのパスではなく、プロファイル名がタブタイトルとして設定されるようになった。デフォルトタイトルを変えたい場合、「tabTitle」を設定すると、タブのプロファイル名を置換できる。
なお、今回の機能は表示されるタイトルを上書きするのではなく、シェルタイトルを設定するものだ。シェルタイトルとは、プロファイルのインスタンス内で使用されているコマンドラインアプリケーションによって提供されたタイトルだ。
profiles.jsonファイルに問題があると、Windows Terminalは、問題点を説明するエラーメッセージを表示するようになった。
profiles.jsonファイルが適切に読み込めない場合、Windows Terminalはデフォルト設定を使用するが、既存設定ファイルを上書きすることはない。
欧州各国のPC用キーボードで使われている[AltGr]キーの他、[Ctrl]+[Alt]キーの組み合わせを利用できるようになった。なお、[AltGr]キーは、キーバインド機能が働く前に検知される。
キーバインドを使ってタブドロップダウンを開くことができるようになった。
Windows Terminal Preview v0.4では、デフォルトキーバインドは[Ctrl]+[Shift]+[Space]となっている。
profiles.jsonファイルに新しいグローバル設定として「copyOnSelect」を追加した。デフォルトでは、この設定は「false」となっている。
「true」に設定後、Windows Terminalで選択を行うと、選択内容がクリップボードにコピーされる。「false」の場合は、選択を行っても、さらに操作(コピー機能を呼び出すキーバインドを使うなど)を続けなければ、選択内容をコピーしない。今回のエクスペリエンスは、UNIXターミナルと一致させるためのものだ。
テキストを選択してクリップボードにコピーすると、Windows Terminalは選択されたテキストを、書式付きHTMLとしてクリップボードに書き込むようになった。
これにより、コンソール内容を書式付きで「Microsoft Outlook」や「Microsoft Word」など、他のアプリケーションにペーストできるようになった。
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