Microsoftは、オープンソースで開発中のパワーユーザー向けWindowsユーティリティー集の最新版「PowerToys v0.12」を公開した。ファイル名変更ツールやウィンドウマネージャーが目玉だ。
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Microsoftは2019年10月29日(米国時間)、オープンソースで開発中のパワーユーザー向けWindowsユーティリティー集の最新版「PowerToys v0.12」をGitHubで公開した。
PowerToysは、Microsoftが過去のWindows(Windows 95からWindows XPまで)向けに無償公開していた同名のユーティリティー集にヒントを得て、Windows 10向けに開発中のソフトウェア。
新しいPowerToysの位置付けは、「Windowsエクスペリエンスのチューニングや効率化によって生産性向上を実現する、パワーユーザー向けのユーティリティーセット」というもの。PowerToysを使うことで、Windows 10のシェルを便利に使ったり、個々のワークフローに合わせてカスタマイズしたりできるようになるという。
PowerToys v0.12では、新ユーティリティー「PowerRename」を追加した。PowerRenameを使うと、検索/置換はもちろん、正規表現を指定して、複数のファイル名を一括変更できる。
画面にあるように、検索/置換入力フィールドにユーザーが入力している間、プレビュー領域には変更後のファイル名(Renamed)を元のファイル名(Original)と同時にリアルタイム表示する。
その後、PowerRenameがWindowsエクスプローラーのファイル操作エンジンを呼び出して、名前を実際に変更する。このような仕組みになっているため、PowerRenameの終了後であっても名前の変更操作を取り消し可能だ。
今回、ウィンドウマネージャー「FancyZones」も大幅に改善した。FancyZonesを使うと、デスクトップに散らばる複数のウィンドウに対して、複雑なレイアウトを簡単に作成し、そのレイアウトにウィンドウを素早く配置できる。FancyZones主な改良点は次の通り。
この他、PowerToys v0.12では、全般的な改良も施した。
今後は、任意のウィンドウを新しいデスクトップで最大化して開くツールや、プロセス収集ツール、アニメーションGIFファイルを生成するスクリーンレコーダーなどの開発を予定している。
PowerToys v0.12のインストールは、新規ユーザーも既存ユーザーも、GitHubのリポジトリからインストーラー(PowerToysSetup.msi)をダウンロードして実行すればよい。
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